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書評『ゲームの歴史 1』(岩崎 夏海、稲田 豊史) [レビュー]
『ゲームの歴史』、2022年11月発刊。著者は岩崎夏海氏と稲田豊史氏の連名。計三巻が出版されているが、以下は第一巻のみを読了した感想である。
Wikipediaに「アタリショックという言葉を初めて使ったのはトイザらスの副社長」と書くことはできない [レビュー]
2022年12月現在、日本語版Wikipediaにおける「アタリショック」の項には、次のような記述が存在します。
文中でも触れられているように、この記述の原典は日経エレクトロニクス。具体的には、1990年9月3日(第508)号に掲載された「任天堂アメリカ、ソフト管理と消費者情報の収集で40億ドルの市場を築く」が該当します。
「アタリショック」という言葉そのものは米国最大の玩具小売業者トイザらスの副社長だったハワード・ムーア(Howard Moore、発言時は同社役員)の発言として1990年の『日経エレクトロニクス』に初めて登場した。
〇アタリショック - Wikipedia (更新日:2022年10月8日 (土) 06:44)
文中でも触れられているように、この記述の原典は日経エレクトロニクス。具体的には、1990年9月3日(第508)号に掲載された「任天堂アメリカ、ソフト管理と消費者情報の収集で40億ドルの市場を築く」が該当します。
あなたのバンゲリング帝国はどこから? (ロードランナー編) [レトロゲーム]
『チョップリフター』『ロードランナー』および『バンゲリングベイ』に共通の敵としてバンゲリング帝国が登場することは、今やレトロゲームファンの間でよく知られています。
(ただし、これらを指して「世界観を共有する三部作」と表現するのは適切ではないという指摘を過去に当blogで行っています。未読の方は是非ともご覧ください)
〇幻想のバンゲリング帝国
〇「バンゲリング帝国」が登場する第四のゲーム
ところで上に挙げた三作品のうち、日本において最も多くのプラットフォームで発売されているのは『ロードランナー』です。しかしその発売タイトル数に比して、敵の名前がバンゲリング帝国であると明示されている例は少ない…と言われると、意外に思われるのではないでしょうか?
(ただし、これらを指して「世界観を共有する三部作」と表現するのは適切ではないという指摘を過去に当blogで行っています。未読の方は是非ともご覧ください)
〇幻想のバンゲリング帝国
〇「バンゲリング帝国」が登場する第四のゲーム
ところで上に挙げた三作品のうち、日本において最も多くのプラットフォームで発売されているのは『ロードランナー』です。しかしその発売タイトル数に比して、敵の名前がバンゲリング帝国であると明示されている例は少ない…と言われると、意外に思われるのではないでしょうか?
アタリロゴ誕生伝説の謎 ―― 事実かそれとも作り話か? [レビュー]

1972年に世界初のビデオゲーム会社として創業したアタリが今年で50周年を迎えました。これを受けて公式webサイトでは記念グッズの販売、および過去の作品を収めた現行プラットフォーム対応ソフト『Atari 50: The Anniversary Celebration』が発表されました。
もっとも現在のアタリは、1984年に事業を分割売却して以降、度々の権利譲渡(と経営破綻)を経て存在しており、元の企業とは完全に別物です。
それでも尚、半世紀前に生まれ出でた「ビデオゲーム産業のパイオニア」の名が現代に受け継がれている事実には、感慨深く思うところです。
MSX版『ロードランナー』の広告とアーケード大賞 [レトロゲーム]
〇100年前の「アーケード」ってどんなところ? 「アーケードゲーム」の語源を調べていたら、見世物小屋みたいな妙な自動機械がたくさん出てきた
電ファミニコゲーマーにて、ゲームセンターや業務用ゲームを意味する「アーケード」との言葉の起源と、その定義の変遷を解説した記事が公開されています。
かくいう僕自身、以前は「アーケード」という語を、商店街の軒先にゲームが設置されていたことにちなんでいるものと誤解していました。しかし実際には、100年以上も昔のアメリカにルーツを持つ言葉であることが同記事の中で示されており、ゲームファンには必読の内容となっています。
電ファミニコゲーマーにて、ゲームセンターや業務用ゲームを意味する「アーケード」との言葉の起源と、その定義の変遷を解説した記事が公開されています。
かくいう僕自身、以前は「アーケード」という語を、商店街の軒先にゲームが設置されていたことにちなんでいるものと誤解していました。しかし実際には、100年以上も昔のアメリカにルーツを持つ言葉であることが同記事の中で示されており、ゲームファンには必読の内容となっています。
書籍『アタリショックと任天堂』批判(4) [レビュー]
〇loderun氏の拙著への反論について(3)
書籍『アタリショックと任天堂』への批判に対して、著者の広田哲也氏より3度目の応答を記したブログ記事が公開されている。
前回、広田氏は「これ以上の返答は差し控えると」と述べていた筈であるが、その言を翻してわざわざ反論いただいたとあっては、こちらもお応えするのが礼儀だろう。
書籍『アタリショックと任天堂』への批判に対して、著者の広田哲也氏より3度目の応答を記したブログ記事が公開されている。
前回、広田氏は「これ以上の返答は差し控えると」と述べていた筈であるが、その言を翻してわざわざ反論いただいたとあっては、こちらもお応えするのが礼儀だろう。
書籍『アタリショックと任天堂』批判(3)――人はそれを「捏造」と呼ぶ [レビュー]
〇loderun氏の拙著への反論について(2) (任天堂雑学blog)
書籍『アタリショックと任天堂』を批判した2度目のエントリーに対して、著者の広田哲也氏の応答がブログに公開された。
結論から言うと、広田氏は自身に向けられた批判に対して直接的に答えないことを選択したようだ。
書籍『アタリショックと任天堂』を批判した2度目のエントリーに対して、著者の広田哲也氏の応答がブログに公開された。
結論から言うと、広田氏は自身に向けられた批判に対して直接的に答えないことを選択したようだ。
書籍『アタリショックと任天堂』批判(2)――ただしソースは2ch [レビュー]
〇loderun氏の拙著への反論について (任天堂雑学blog)
書籍『アタリショックと任天堂』を批判した先のエントリーに対して、著者の広田哲也氏よりブログ記事を通じて返答があった。
速やかに反応いただいたことにお礼を申し上げるとともに、ご指摘の件について当方の見解を述べたい。
書籍『アタリショックと任天堂』を批判した先のエントリーに対して、著者の広田哲也氏よりブログ記事を通じて返答があった。
速やかに反応いただいたことにお礼を申し上げるとともに、ご指摘の件について当方の見解を述べたい。
書籍『アタリショックと任天堂』批判――「アタリショック捏造論」という妄想 [レビュー]

アタリショックと任天堂: 「アタリショックは任天堂の捏造」という捏造
- 作者: 広田哲也
- 出版社/メーカー:
- 発売日: 2020/08/14
- メディア: Kindle版
〇「アタリショック」という概念、言葉は任天堂が捏造したものだったのか? 答えはここにある。 (任天堂雑学blog)
〇「アタリショックの嘘と誤解」の嘘と誤解(その2) (同上)
本エントリーは、Webサイト「任天堂雑学」を運営する広田哲也氏が上梓した書籍『アタリショックと任天堂』を批判するものである。
当該書籍は極めて難点が多いが、特に看過できないのが副題にも挙げられている「アタリショックは任天堂の捏造」とのテーマだ。
ドラゴンスレイヤーへの道 [レトロゲーム]

〇Dragon Slayer (MSX) (MobyGames)
日本ファルコムが1984年にリリースした『ドラゴンスレイヤー』は、T&Eソフトの『ハイドライド』やコスモスコンピュータの『カレイジアスペルセウス』と並び、最初期に登場した国産アクションRPGとして知られます。
もっとも厳密に言うと、『ドラゴンスレイヤー』はターン制の疑似リアルタイムRPGです。しかしその先駆性と、ゲーム自体の面白さを兼ね揃えた傑作であるとの評価に異論を挟む人は少ないでしょう。僕自身、パソコンでは最後発のリリースとなったMSX-ROM版(1986年)を、時間を忘れるほど夢中になってプレイしたことを覚えています。
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