カラテカ meets DANCE! [日記・雑感]
○【MMD】 カラテカ(BAD - Michael Jackson).flv (YouTube)
フリーの3D-CGソフト、MikuMikuDanceで制作された動画。
往年の格闘アクションゲーム「カラテカ」のキャラクターたちが、音楽に合わせて軽快にSTEP&DANCE!
5月20日にアップされるや否や、ニコニコ動画の再生ランキング上位に躍り出たため、既にご存知の方も多いかと思います。
うん、これは面白い。
作者コメントによれば、別の方が作成されたモーションを転用しているとのことですが、キャラクターモデルの再現度の高さと相まって、選曲の妙味がジワジワと効いてくる秀逸動画です。
それにしてもニコ動のコメントを眺めていると、誕生より20数年が過ぎた今も尚、「カラテカ」には多くの人を惹きつける魅力があることを痛感します。
我が国で「カラテカ」の知名度が高い理由は、86年にソフトプロより発売されたファミコン版の影響が大きいことは間違いありません。
しかし本作は元々、アメリカで1984年にリリースされたApple II対応ゲームです。
○Karateka (MobyGames)
「カラテカ」の作者はジョーダン・メックナー。イエール大学の学生であった彼は、たった一人でこのゲームを作り上げます。
メックナー自身の回想によれば、「カラテカ」の開発動機は彼が映画史の授業で学んだ撮影技法をコンピュータ上で再現することにあったそうです。本作のなめらかキャラクターアニメーション、カットシーンやトラック・ショットといった映画的表現は、84年当時のビデオゲームとしては実に画期的でした。
余談ですが、ニコニコ動画で「これガイジンさんに見せたら受けるんじゃね?」とのコメントを見かけました。個人的には、不安な点が一つあります。
実は「カラテカ」はファミコンへの移植に際し、敵の親玉のアクマのグラフィックが大幅に変更されているからです。
たぶん海外の方は、「あの全身水色のキャラは誰?」と訝しく思うんじゃないでしょうかね。
蛇足ついでに小ネタをもう一つ。
今回の記事を書くにあたり、「カラテカ」のことを色々調べていたのですが、英語版wikipediaに次のような記述があることに気づきました。
ゲームの最後で、主人公は"構えの姿勢"を解かなければならない。 もしも"構えの姿勢"のままでヒロインのマリコ姫に近づくと、彼女は主人公の頭部に向かって必殺の蹴りを放つのだ。 |
ええっ!それは知りませんでした。
まるで、ファミコンロッキーの「スパルタンX」24周目の謎を思い起こさせる話ではないですか!(笑)
というわけで早速、YouTubeをチェックしてみたところ見つけたのがこちら。
うわあ、本当だ!
オリジナルのApple II版ではなくAtari版の動画ですが、確かにヒロインのマリコ姫が主人公を瞬殺しています。
というわけで、なぜソフトプロはこんな楽しい仕様をファミコン版に採用しなかったのか、非常に残念で仕方ありません。
「たけしの挑戦状」の宝横取りエンドを上回る伝説になっていたかもしれないのになあ(笑)
(Amazonリンク)
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