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「ゲームになった映画たち」に紹介されなかった映画ゲーム 【後編】 [レビュー]

ゲームになった映画たち 完全版 (GAME SIDE BOOKS) (GAMESIDE BOOKS)

ゲームになった映画たち 完全版 (GAME SIDE BOOKS) (GAMESIDE BOOKS)

  • 作者: ジャンクハンター吉田
  • 出版社/メーカー: マイクロマガジン社
  • 発売日: 2011/03/31
  • メディア: 大型本

前編の続きです。
今年の3月末に発売された「ゲームになった映画たち 完全版」。その掲載から惜しくも外れているビデオゲームをさらに2本ご紹介します。

【注意!】
今回のエントリーで2本目に紹介しているゲームには、映画の結末のネタバレが含まれています。未見の方は、映画のタイトル名を確認した時点で引き返すことをおすすめします。

【タワーリング・インフェルノ】

タワーリング・インフェルノ [DVD]

タワーリング・インフェルノ [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD
<ストーリー>
138階建て超高層ビルの落成パーティが大火災に襲われた! 地下の発電機から発生した炎は、執拗に攻め上がりながら世界最大のビルを、数百人の生命を飲み込む炎の地獄へと変えていった。 逃げ惑う人々を救出すべく、消火隊隊長オハラハンは超人的な離れわざで、ビルの設計者ロバーツは研ぎ澄まされた知性で、生死を賭けた闘いに挑む。 (Amazonより引用)



toweringinferno.jpg
Towering Inferno (U.S. Games) (AtariAge)
Towering Inferno for the Atari 2600 (YouTube)

1970年代に一大ブームとなったパニック映画の代表作。スティーブ・マックイーンとポール・ニューマンの二大スター競演も見所。

「タワーリング・インフェルノ」は1982年にアタリVCS対応ソフトとしてアメリカで発売されました。20世紀FOXの許諾を受けている、れっきとしたシネマゲームです。
メーカーはU.S. Games社。家庭用ビデオゲーム市場の急成長を受けて、82年にアタリVCSへと参入したサードパーティのひとつでした。
このU.S. Gamesの親会社の名はクエーカー・オーツ。オートミールやシリアルの製造販売を主業務とする食品会社として現在でも存在します

ビデオゲームとシリアル。おおよそ共通点の無い異業種に参入した結果がどうなるかは、火を見るよりも明らかでしょう。U.S. Gamesは83年3月に倒産。一年に満たない短期間に14本ものVCSソフトを乱発して消え去りました。
アメリカのゲーム市場崩壊の理由として必ず目にする、粗製濫造との言葉をまさに地でいくようなゲーム会社と言えます。

そんな「タワーリング・インフェルノ」については、ビデオゲーム・レビューサイトのThe Video Game Criticでも、"ユニークではあるがグラフィックは悪く、薄っぺらなゲーム"などと評されています。
まあ、僕から一つだけ言えるのは、これ別に「タワーリング・インフェルノ」の名前を使うまでも無いんじゃね?といったところでしょうか(笑)


【猿の惑星】

猿の惑星 [DVD]

猿の惑星 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD
<ストーリー>
地球から320光年、とある惑星に不時着した宇宙船の飛行士テイラーが見たのは、人間のように言葉を話す猿が人類を支配する恐るべき世界だった……! (Amazonより引用)



…ゲームの話をする前に一言。

このDVDのジャケットはあんまりじゃないでしょうか!(笑)


planet_of_the_apes01.jpg
Planet of the Apes (AtariProtos.com)
Planet of the Apes (Prototype) for the Atari 2600  (YouTube)

というわけで、ネタバレ注意の意味があまり無かったような気がしてきましたが、こちらが1968年に公開された「猿の惑星」のゲーム化作品。対応機種はアタリVCSです。
2001年公開のティム・バートン監督によるリメイク版の方は「ゲームになった映画たち」に紹介されていましたが、68年オリジナル版のゲーム化はこれが唯一だと思います。あ、そういえばこの夏に公開予定の「Rise of the Planet of the Apes」は個人的に超期待してますね。

話を戻してこのアタリVCSの「猿の惑星」。元々FOX Video Games社が開発していたものの、実際に発売されること無く終わったプロトタイプ。83年4月の時点でほぼ完成までこぎつけておきながら、市場崩壊のあおりを受けてキャンセルされてしまいました。幸か不幸かROMが外部流出したことにより、現在の我々はこのゲームを目にすることができるわけです。

YouTubeの動画は延々と猿を倒していますが、これは間違い。正しくは画面下方向に進んでいくアクションアドベンチャーゲームです。上にリンクを挙げたAtariProtos.comによれば森に川、砂漠、洞窟、猿の村と多彩なステージが用意されており、なかなか面白そうですね。

planet_of_the_apes02.jpg
そしてこれが、問題のネタバレ要素。ゴールに到達すると見ることができる自由の女神像です。

…うーん、言いたいことはわかりますし、VCSのスペックから考えれば仕方ないかもしれませんが、もうちょっとなんとかならなかったのかと(笑)
映画のラストのチャールトン・ヘストンとは違った意味で、思わず地面に突っ伏してしまいそうです。


rise_of_the_planet_of_the_apes.jpg
Rise of the Planet of the Apes - Official Trailer (HD) (YouTube)

というわけで、口直しに「Rise of the Planet of the Apes」の予告編を。
全然関係ないけど、01年版「猿の惑星」の内容が全く思い出せないんだよなあ。劇場で見た筈なのに。
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