SSブログ

アメリカのゲーマーが選んだ最悪のファミコンゲーム20本 [レトロゲーム]

The 20 Worst Nintendo Games (Seanbaby.com)

昨日にTwitterでこのWEBページをポロッとつぶやいたら、どういうわけか反応がよかったのでblogでもご紹介。ご覧の通り、NES(海外版ファミコン)で発売された"最悪のゲーム"を20本厳選した英文レビューです。*注
Internet Archiveで確認してみたところ、公開は2000年頃まで遡るみたいなのでけっこう古い記事なんですけどね(笑)。

この手のクソゲーリストは海外のニュースサイトやフォーラムでよく目にする定番の話題です。また、最近ではAVGNと呼ばれるクソゲー紹介動画が人気を博していると聞きます。
つまらないゲームを前にしたプレイヤーが、開発者に対して殺意を覚え、己の身の不幸を嘆き、そして遂には笑いのネタにしてしまうのは洋の東西を超えた普遍的な感情なのでしょう。

ところで、Seanbaby.comで挙げられているタイトルの中には、我が国では一般的にクソゲーとは呼ばれないものが含まれているのが興味深い点と言えます。
具体的に述べるとNo.20の「アテナ」、No.16の「Renegade(熱血硬派くにおくん)」、そしてNo.9の「影の伝説」です。
また「マイティボンジャック」や「Deadly Towers(魔鐘)」は、どちらかというとムズゲーと評価する声の方が多いのではないでしょうか?

もちろん、ゲームデザインやキャラクターに対する日米の嗜好の違いもあるでしょう。しかし、これらの作品がクソゲーとして選ばれた理由は、日本のファミコンとアメリカのNESとの間でリリースに時間差があったことが大きいと思われます。

日本で83年7月に発売されたファミリーコンピュータは、86~87年頃にブームの頂点を迎えます。その後もPCエンジンやメガドライブといった競合商品を相手に、90年のSFC登場まで家庭用ゲーム市場を主導していたことは皆さんもご存知の通りです。
これに対しアメリカのNESは、85年末のニューヨーク市でのテスト販売を皮切りに全米へと販路を拡大。本格的にブレイクしたのは87年以降でした。
ただでさえビデオゲームのトレンドの変化が目まぐるしかった当時、日本から1、2年遅れでリリースされたこれらのタイトルが酷評を受けるのは、仕方のないことなのかもしれません。

つうかバンダイよ、「Chubby Cherub(オバケのQ太郎ワンワンパニック)」を、キャラ差し替えだけでアメリカでも発売したのは、いくらなんでも無茶だろ~(笑)。


(関連記事)
ファミコン、AVS、そしてNintendo Entertainment Systemへ
ファミコンが存在しなかったかもしれないゲーム史

*注 ただし「北斗の拳」の第一作目はアメリカでは発売されておらず、NESの「Fist of the North Star」は日本での「北斗の拳2」を指す。
Seanbaby.comの「Fist of the North Star」のレビューは画像を間違えたのか、それとも日本版を基にしているのか不明。


(Amazonリンク)
キン肉マン マッスルグランプリ2 特盛

キン肉マン マッスルグランプリ2 特盛

  • 出版社/メーカー: バンダイ
  • メディア: Video Game

nice!(6)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ゲーム

nice! 6

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。