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ヤングアニマルのマンガ版『キミキス』がえらいことになってる件 [レビュー]

なにこれ!エロすぎ(笑)






ちょうど良い機会ですので、書く書くと言いつつすっかり忘れていたPS2『キミキス』の感想を述べてみようと思います。「なにをいまさら」とのツッコミは無視します。

既にネット掲示板やblog等で散々指摘されていることとは思いますが、― まさに今回のマンガ版が如実に示しているように ― この『キミキス』というゲーム、一言で言うとエロすぎるんです。
SCEの規約とCEROのレーティングのおかげで、PS2(に限らず我が国の家庭用機)のゲームは性的表現がかなり制限されています。
なんかパンチラは部分的に解禁されているようですが、バストトップはいまだにご法度。当然、直接的な性交描写など絶対に認められることはありません。
ある意味、ジャンプやマガジンといった少年マンガ誌よりも厳しい条件下にあるのですね。

そんな家庭用機において、例外的に認められている性的表現こそが「キス」なわけです。当然、ヒロインと結ばれるエンディングにキスシーンを持ってくるのがこの手のゲームの常道でしょう。
そこで『キミキス』の何が狂っているのかというと、「キスまでしか表現が許されないのなら、もうイベントが全部キスがらみのゲーム作っちゃったら?」という逆転の発想なんです。
考え付くのもスゴイですが、実際に商品化してしまったエンターブレインは明らかにおかしい。(←注 誉めてます)

つーわけで、実際に『キミキス』をプレイして何が生じるか?
ヒロインとのマッチング会話のコツを掴んで、テンポよくゲームを進めることができるようになると、

「15分おきに何らかのキスイベントが起き、30分に一度はかな~り濃密なキスを目の当たりにしてしまう」

などと、思春期を経験した男子なら悶死すること必至な状況に陥るわけです。
かく言うオレも、『キミキス』をプレイしていて、15分ごとに鈍器で後頭部を殴りつけられているような錯覚を憶えました(笑)

確かにゲームとしての『キミキス』は、CEROレーティングが「12歳以上対象」に設定されています。
しかし、今回のマンガ版の掲載誌にヤングアニマルが選ばれたことは、極めて象徴的な出来事であるように僕には思えます。
何故なら『キミキス』のストーリーが内包する“エロさ”は、『ふたりエッチ』や『ユリア100式』といった性的描写がストレートな青年向けマンガと同レベルであることを、取りも直さず証明したことになるからです。

ヒロインが類型的すぎる、理不尽なストーリー、会話パターンが少ない。
もちろん批判の声があることは知っています。しかし、そういった欠点を差し引いても、『キミキス』は最良の恋愛SLGの一つであると僕は考えます。
「15分ごとに鈍器で殴りつけられる感覚」を、是非ともみなさん体験してみてください(笑)

(関連記事)
『キミキス』に心を取り乱す
本日の超時空要塞



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キミキス

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  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2006/05/25
  • メディア: ビデオゲーム

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コメント 3

おーしゃん

それよりも摩央姉ちゃんが正(性)ヒロインな件について。(笑)
いや、摩央姉ちゃんスキーとしてはうれしい展開なんですけどね。^^;
まぁ、書いてる人が人なので仕方がないのかなぁ。('A`)

そりゃ、そうとファミ通PS2の方でも漫画はやってますよ。
書いてるのが小倉雅史さんなので、結果は言わずもがなですが…。
なんで大本営の方がレベル低いんだ。(笑)
by おーしゃん (2006-09-10 22:21) 

loderun

個人的には、摩央姉ちゃんで話を終わらせてもらいたくないです。是非とも全キャラ出てきて欲しいところ。
あ、そうなると必然的に摩央姉は「踏み台」として捨てられちゃう展開になってしまうわけか。それはヒドイ(笑)

あと、ファミ通PS2の情報ありがとう!慌てて本屋に駆け込んできました。
あれは控えめに言って「人選ミス」としか思えません。例えるなら、和月伸宏に『駿河城御前試合』を描かせるくらいの無謀さ。
隔月刊のガンガンパワードにもマンガの連載があるそうなので、今度見てみようと思います。
by loderun (2006-09-11 13:59) 

私は今まさにゲームを創ってますので、是非参考にさせていただきま~す!
ひと通り読ませて下さいね。
by (2006-09-12 14:54) 

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