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酒だ戦だ猛獣だ! ― 『水滸伝・天導一〇八星』 [レビュー]

久しぶりに、光栄の歴史SLG『水滸伝・天導一〇八星』をひっぱりだしてプレイしてみました。

コーエー定番シリーズ 水滸伝・天導一〇八星

コーエー定番シリーズ 水滸伝・天導一〇八星

  • 出版社/メーカー: コーエー
  • 発売日: 2001/12/06
  • メディア: ビデオゲーム

上のamazonリンクはPS版ですが、僕が持っているのはWindows95版です。
リリースは97年。もう10年近く昔のゲームなんですね。

ここで昔話。
Windows95の登場により、PC98一強だった国内PC市場は一変しました。NECが遂に路線を変更し、IBM-PC互換機ベースのPC98-NXシリーズを発売したのが、まさにこの97年です。
DOS用のゲームも、『英雄伝説IV 朱紅い雫』とか『YU-NO』(ともに96年)を最後に、絶滅しかけていた頃。
当時の僕は関東に住んでいましたが、秋葉原に行く度に、中古屋の棚から消え行くDOSゲーを寂しく思ったものです。それにしても、98版『黒の剣』は買っておくべきだった…(以上、思い出話終わり)


話を戻してこのゲームの目的は、前作『天命の誓い』(89年)と同様に天下の悪臣・高キュウ(イ求)を倒すこと。

内政は『シムシティー』のように、箱庭型の自陣に兵舎や商業施設を建築していくシステムです。
はじめは更地も同然だった領土が、徐々に繁栄していく様を見ることができます。

チビキャラ化した好漢たちが、いそいそと働く姿はなかなか微笑ましい。
ちなみに、水滸伝おなじみの猛獣退治もちゃんとあります。好漢の「人気」を上げるためにも、とっとと征伐しましょう。

このゲーム、光栄の他の歴史SLGと異なり、「領土の拡大」を行う必要がありません。一度、本拠地を決めたら、後はひたすらその場所を発展させるのみ。
複数の領土を持つ事は、戦力分散につながるということですね。
つーわけで、他の好漢や官軍の土地を侵略した際は、占領後のことなど考えずにどんどん略奪しましょう。能力や忠誠度アップのアイテムがゲットできます。
うーん、やってることは、もはや義賊でもなんでもないよなあ(笑)




ちなみに、僕の好きな好漢は武松(ぶしょう)。素手でトラを殴り殺した豪腕行者さんです。ただし、横山光輝のマンガ版では、本編に登場しなかった不遇の人。




さて、好漢の「人気」が1000に達すると、徽宗皇帝より高キュウ討伐の勅命が下ります。
この時を待っていました!




決戦、宗国東京市。遂に奸臣・高キュウを追い詰めました。
わかりにくいですが、真ん中で包囲されているのが高キュウ。花栄の弓による直接攻撃で既に戦意を喪失中です。




高キュウ仕置き祭り。
史進、林冲、策超、李逵(またの名を鉄牛)による一斉攻撃が決まりました。むーざんむーざん。





「貴様の辞世の句ならその程度だろうよ」 (by『ストライダー飛竜2』)

というわけで、めでたく高キュウを討つことができました。
でも実を言うと高キュウって、史実上は『水滸伝』に描かれているような悪臣ではなかったみたいなんですよね。むしろ徽宗皇帝自身が贅沢好きであり、これが悪政の原因になったとの話があります。


『天命の誓い』に比べると難易度もやさしめで、かなりとっつきやすい。
光栄SLGの中でもマイナーな作品ですが、未プレイの人には是非ともおすすめです。これを機会に108星を梁山泊に集結させてみるのも一興かと思います。
つうか、続編はつくってくれないのかなぁ?


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