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古典ミステリー『そして誰もいなくなった』がゲーム化 [新作ゲーム]

『名探偵コナン』の阿笠博士の名の元ネタで、『ミステリーの女王』の渾名を持つ人物と言えば?

答えは言わずもがな、「エルキュール・ポワロ」や「ミス・マープル」を創造した世紀の女流ミステリー作家 ― アガサ・クリスティーだ。
最近だとNHKより、『アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル』の名でアニメが放送されているのは、ご存知の人も多いかと思う。

実を言うと僕は一時期、クリスティーの推理小説にハマった時期があった。さすがに全作品を読破するまでには至らなかったけど、『アクロイド殺し』、『牧師館の殺人』、『オリエント急行殺人事件』、『ABC殺人事件』などと有名どころは押さえていると思う。

それを踏まえて、以前にアニメ版を見た時の感想を書くと、メイベルちゃんという名のオリジナルキャラが居ることにまず驚きました。さらに、漫画然としたペットのアヒルが登場するに至っては噴飯モノ。もっともストーリー自体は原作にけっこう忠実で、好感は持てました。

このアニメが低年齢層の視聴者を想定して作られているのは明らかです。多少は形が変ってますが、子供達が「ミステリーの古典」に触れる機会があるのは歓迎すべきことなのでしょう。
でも、せめてポアロはBBC放送のドラマでデビット・スーシェが演じたように、「ハゲ頭」にしてほしかったなぁ(笑)

そんなクリスティーの代表作、『And Then There Were None』(邦題:『そして誰もいなくなった』)が海外でPCゲームとしてリリースされます。
Agatha Christie: And Then There Were None

(原作あらすじ)
謎の富豪からの招待を受け、孤島の別荘に集まった10人のゲストたち。「10人のインディアン」の子守唄の通り、一人また一人と姿を消していく…

ゲームの方はすでに発売を11月8日に控えている状態。
意外と言えば意外ですが、クリスティー作品のゲーム化は今回が初めてです。








うん、なかなかいい雰囲気。
画面写真を見ての通り、3Dスタイルのアドベンチャーゲームです。
さらにゲーム化にあたり、

(1) プレイヤーが操る「11人目のゲスト」が登場する
(2) ゲームの進行に応じて、複数のエンディングを用意

などと、どうやら原作と異なるストーリーになると予想されます。

実は『そして誰もいなくなった』には、公式に2種類の結末が存在します。
一つ目は、1939年に出版された長編小説。そしてもう一つが、クリスティー自らが1943年に戯曲としてリライトしたものです。そして戯曲版は、あの有名な結末が改変されているのです。
『そして誰もいなくなった』は何度か映画化されていますが、いずれも戯曲と同様の結末を踏襲しているそうです。

今回のゲーム版では、小説とも戯曲とも異なる「新たな結末」を見せてくれるかもしれない ― そう考えると是非ともプレイしてみたいゲームです。
日本語版の発売を切望します。

ところで、上では訳知り顔で「結末が2種類ある」ことを書いていますが、実は僕も戯曲版の方のオチを知りません。正確には「憶えていない」と言うべきかな。
『地中海殺人事件』や『ナイル殺人事件』と同様に、映画版の『そして誰もいなくなった』もTV放送時に見たことがある筈なんだけど、全く記憶に残っていないのです。

パロディ作品の、うる星やつら『そして誰もいなくなったっちゃ』の方はよく憶えているんですけどね(笑)


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