……あぁ…ハドソン【追悼】

記事タイトルはおふざけです、失礼。
もちろん、倒産とか解散したわけではないです。しかし、厳しい状況であることには変わりありません。本日配信のニュースより。

○コナミ、ハドソンを連結子会社化
（from GAME Watch）

という訳で、第三者割り当て増資（ニッポン放送がライブドアへの対抗手段として行おうとしたアレ）により、コナミが株式総数の過半数を取得。結果、ハドソンはコナミの子会社となります。

記事中の「ハドソンは2005年3月期の決算で大幅な損失を計上する見込み」というあたりを詳しく知りたい方は、ハドソンWEBサイトのIR情報ページにある平成17年3月期の業績報告（PDF）を見てやってください。

ネット事業はまあ良しとして、問題はコンシューマー部門。営業利益がわずか33百万円、前年対比8億80百万円減とはもうダメダメですね（笑）。極めつけが特別損益で、コンシューマータイトルの開発中止、海外への商品化見直し等による当期純損失が49億26百万円！

ここまで損を出していると、『天外魔境3』が発売延期で来期にずれ込んだことに伴い、当初の予想に対して未達になった（←ハドソンの言い訳）とかそれ以前の問題です。
つうか、中間決算短信で、「天外魔境を新規定番ブランド化したい」との経営方針を打ち出しているが、一体なんなんだ？

本編3作、外伝に至っては「カブキ伝」にSFCの「ZERO」、SSの「第四の黙示録」、ネオジオの格闘ゲーム「真伝」、GBAの「オリエンタルブルー」などと作っておいて、今の今までハドソン的には「天外魔境」は定番ブランドではなかったんですか？

いずれにしても、このままいくとハドソンはＫＣＥＨ（コナミ・コンピューター・エンタテイメント・ハドソン）と化してしまうのも時間の問題でしょうね。
個人的な話ですが、初めてプレイしたアドベンチャーゲームは『デゼニランド』、MSX初期ではハドソン製ジョイカードのお世話になり『スターフォース』や『野球道』を結構楽しんだ僕としてはやはり寂しいものを感じます。

そーいえば記事にするのをスルーしていましたが、3月31日のニュースを。チュンソフトもこんなことに。
○ドワンゴ、チュンソフトとの資本提携に基本合意
（from GAME Watch）
親会社となるのはネットワークゲームで成長しているドワンゴか。誰もが感じる疑問だろうけど、どうしてエニックス（今はスクウェア・エニックスだが）は手を差し伸べなかったのかな？

ともあれ、コンソールゲームの不況がかなり深刻なのは承知しているつもりでしたが、立て続けに二つも老舗のソフトハウスの身売り話が続くとはね。
ちょっと暗い気分になりそうだが、実は現在のゲームでマーケティングの際に想定されることの多い「子供の頃からどっぷりゲームに浸かって生きてきた20代から30代」といった層に僕自身がジャスト高めど真ん中で当てはまる訳である。
にもかかわらず、未だに新作よりも「レトロゲーム」に目を向けてばかりな僕のようなユーザーの存在こそ、「ゲーム不況」を招いている一因なんだな（苦笑）。
下手にこだわりがある分、性質（たち）が悪いよね。

コメント 4

「ハドソンの栄華もここに落つ」って感じですね。(´･ω･`)
ＦＣ時代はあんなに輝いていたのに…。
あの時培った遺産はどこに行ってしまったのでしょうか。

ん？ハドソンがコナミの傘下になるということは、「北へ。」がときメモみたいになる日が近いって事？
それはそれでいいかもしれない（ォィ
by おーしゃん (2005-04-11 23:39) 

いつもどうも。今回の原因については事情が色々あるのでしょうが、古参ゲーマーとしては単純に「残念」に思います。
ハドソンがこの先生きのこってくれるのなら、冗談抜きで「北へ。」のときメモ化でもなんでもいいですから頑張ってもらいたいものです（笑）
by loderun (2005-04-12 23:35) 

マスターオブエピックで結構客を掴んでいるのに・・・
今まで引っ張ってきた古参メーカーが倒産したり吸収されていく様はいつ見ても好き嫌い関係無く悲しいものです。
by Aya (2005-04-13 01:02) 

なにしろ損益のケタがあまりにも大きすぎますからね（苦笑）。
最近のハドソンはすっかり「桃鉄とボンバーマンのみ」なメーカーになってしまっていましたし。営業力の落ちたメーカーの統廃合は今後も進むと思われます。
by loderun (2005-04-14 19:14)