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30年後のアタリVCS版『パックマン』 [レトロゲーム]


Pac-Man 4K
アタリ家庭用ゲームコミュニティのAtariAgeで、VCS対応ソフト『Pac-Man 4K』の販売が開始されました。

YouTubeに投稿されている動画をご覧の通り、ナムコの名作メイズアクション『パックマン』をアタリVCSに移植したHomebrewソフトです。グラフィック、4種類のゴースト、迷路の形状、サウンドなど、アーケード版に存在した要素が高いレベルで再現されています。

『パックマン』のファンメイド作品は、いままでにも『Pac-Man 8K』『Pac-Man Arcade』といった先例が存在しました。とはいえ厳密に言うと、これらは製品として発売済みの『パックマン』や『ミズパックマン』を改変したhackバージョンです。
しかし本作は、一からコードを組み上げた完全オリジナル。そしてタイトル名が示すように、プログラムサイズはわずか4キロバイトです。元のアーケード版『パックマン』は16キロバイトのROMであったと言えば、その凄さがおわかりいただけるのではないかと思います。というか、わかってください(笑)




ちなみにこちらが、1982年3月にアタリより発売されたオフィシャルなVCS版『パックマン』。
極めて移植精度が低いことに加えて、当時のVCS本体の販売台数を遙かに越える1200万本ものカートリッジが製造されたことから、いわゆる「アタリショック」と呼ばれる市場崩壊を引き起こした原因の一つとして悪名高い作品です。
とりわけ発売直後から批判の的となったのが、敵ゴーストがちらつきすぎて見づらい点。これは、元々アタリVCSはキャラクター用のスプライトを同時に2枚しか表示できないため、スプライトを点滅させて擬似的に表示枚数を増やす手法が使われているためです。(もっともアメリカのVCSフリークに言わせれば、昔のブラウン管テレビは残光があったので、ちらつきをそれほど酷くは感じなかったという話もあります)

まあ、個人的に全く理解できないのは、どうしてわざわざパックマンのデザインを変えたのか?そして背景色を黒にしなかったのか?ってところなんですけどね(笑)




『パックマン』つながりということで、YouTube動画をもう一つご紹介。
上の動画はアメリカの大手デパートチェーン、JCペニーの1982年の『パックマン』テレビコマーシャル。小売業者が一本のゲームソフトの売り出しを全米に向けて放送した初めての例だったそうです。

ところで1200万本も製造されたVCS版『パックマン』ですが、販売本数は700万本と言われています。ただし1982年末より、『パックマン』はVCS本体にバンドル(付属販売)されました。私見ですが、純粋に単品で販売された『パックマン』は700万本のうち半分程度ではないかと考えています。

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コメント 3

幻夢

動画みて震えました^^;

このHomebrew版パックマンすごすぎですね。
これが当時に発売されていたら、冗談抜きにAtariはあと十年戦えていたかもしれませんね(笑)
VCS版パックマンの出来については、ハード的にもうどうしようもなかったんだろうなと思ってたんですが、「VCSに不可能はない」とばかりの執念を見せられた思いです。
by 幻夢 (2012-11-26 20:35) 

NO NAME

古い記事に失礼します。
CMと実機であろうプレイ動画は見たことがあり、
他所で、プロデューサーだかが性能的に移植できないというのに無理やり移植させたとかいうのを読んだ記憶があるので実際はそんなことがなかったかもしれないというのがここから見て取れますね。 
因みにご存知かもしれませんが面白い?ことに本家VCS版パックマンはエミュレータ上でプレイするとまだまともに表示されている感じですw
by NO NAME (2014-08-08 17:13) 

NO NAME (2014-08-08 17:13)

書き込み漏れを見つけたので追記します。
見たことがあるCMはこちらで紹介されているものではなく実際に家族だったかでプレイしている様子が映しだされているものでした。
当時訴訟されなかったのだろうかというCMでしたね(プレイ画面が実機とは全く別物)。
by NO NAME (2014-08-08 17:13) (2014-08-08 18:14) 

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