『マリオブラザーズ』以前の"協力&対戦ゲーム"と謎のBGMのルーツ [レトロゲーム]
○社長が訊く『New スーパーマリオブラザーズ Wii』 その1
○社長が訊く『New スーパーマリオブラザーズ Wii』 その2
すっかり取り上げるのが遅くなってしまいましたが、昨年末にWii公式ページで公開された「社長が訊く『New スーパーマリオブラザーズ Wii』」は非常に読み応えのある内容でした。
前後編の2回に渡って、宮本茂氏をはじめとする任天堂のスタッフが過去のマリオ作品について開発の経緯を述べられています。
個人的には『スーパマリオ』の海中面の操作系が『バルーンファイト』と同じであるとの説明にはハッとさせられました。なるほど、言われてみれば納得です。
『PUNCH-OUT!!』や『ゼルダの伝説 大地の汽笛』の時もそうでしたが、最近の「社長が訊く」は任天堂の初期作品に言及される機会が多くうれしい限り。今後とも目が離せません。
ただし一点だけつっこませてもらうと、宮本氏はお忘れのようですけど『マリオブラザーズ』に登場するカメはノコノコではなく、当時はシェルクリーパーとの名前でしたね(笑)
ところで、やはり昨年の話題で申し訳ありませんが4Gamer.netで島国大和氏がこのような記事を書かれました。
○【島国大和】その時歴史は動いた!……気がする5つのゲーム
『マリオブラザーズ』の偉大な功績として、"2人同時の協力プレイや対戦プレイといった遊び方を生みだした"と説明されています。確かに我が国では、『マリオブラザーズ』以前に2人同時プレイをゲーム性に盛り込んだ作品は存在しなかったかもしれません。
しかし海外に目を向けると、実は先例が存在します。
Williams社の『Joust』は以前に当blogでも取り上げたことがありますので、今回はもうひとつのアメリカでは有名な"協力&対戦ゲーム"をご紹介します。
『Wizard of Wor』 (1981年)
○Wizard of Wor (KLOV)
○Classic Game Room HD - WIZARD OF WOR for PSP / Arcade (YouTube)
『Wizard of Wor』はMidway社がリリースした業務用ゲームです。ジャンルとしてはメイズタイプのSTGにあたります。
プレイヤーが操作するのはWorriorと呼ばれる銃を持った戦士。ダンジョン内を徘徊するモンスターを全滅させればステージクリアとなります。
ただし注意したいのが、モンスターは常に表示されているわけではないこと。時には姿を隠しながら忍び寄ってきます。その際にプレイヤーの助けとなるのが画面中央下のレーダー表示。これでモンスターの位置を把握することができます。個人的には映画『エイリアン2』を思い起こさせますね。
前述の通り、『Wizard of Wor』は2人同時プレイが可能です。協力してモンスターを撃退することもできますし、相手を銃で直接攻撃することもできます。
さらに本作の面白い点が、シングルプレイでもCPUが2P側を担当してくれることです。さすがにアルゴリズムはあまり賢くないのですが、擬似的に"協力&対戦"を楽しむことができる秀逸なフィーチャーと言えます。
■『Wizard of Wor』をプレイするには
オリジナルの業務用版が日本でも稼動していたかどうかは未確認です。また、82年に発売されたマックスマシンの対応ソフトとして本作が存在するようですが、いくらなんでも今から入手しろと言うのは無茶ですね(笑)。
というわけで最も現実的な方法は、05年に海外で発売されたPSP版『Midway Arcade Treasures』です。『Wizard of Wor』をはじめ、『KLAX』、『Gauntlet』、『Mortal Kombat』といった有名作品が収録されています。輸入ショップやネットオークション、海外通販を是非とも探してみてください。
んで本題はここから。(前置き長すぎっ!)
上にリンクを挙げたYouTubeの紹介ムービーをご覧になった方で、『Wizard of Wor』のステージクリア時に流れるBGMにピンと来た方はいらっしゃるでしょうか?
「でーででで、でーん!」って感じのところなんですけど。
・・・そうです、これって『ドンキーコング』のオープニング曲と非常によく似ていませんか?
『ドンキーコング』と『Wizard of Wor』、まさか偶然の一致とは思えません。
何か元ネタがあるのではないかと以前から疑っていたのですが、つい最近になってズバリそっくりな音源を見つけることができました。
○Theme Song to Dragnet (Theme and March) (YouTube)
『Dragnet』はアメリカで1951年から2004年にかけて放送されたラジオ・テレビ番組。ロサンゼルスが舞台の警察ドラマであるそうです。
あー、これはそのまんまですね(笑)。
あくまで推測ではありますが、『ドンキーコング』のオープニング曲にはどうやらルーツが存在したと考えてよさそうです。つうか著作権的には大丈夫だったのかしらん?
ちなみに蛇足ながらこの曲、Activisionの大ヒット作『ピットフォール』のミス音にも使われていたりします。
(Amazonリンク)
○社長が訊く『New スーパーマリオブラザーズ Wii』 その2
すっかり取り上げるのが遅くなってしまいましたが、昨年末にWii公式ページで公開された「社長が訊く『New スーパーマリオブラザーズ Wii』」は非常に読み応えのある内容でした。
前後編の2回に渡って、宮本茂氏をはじめとする任天堂のスタッフが過去のマリオ作品について開発の経緯を述べられています。
個人的には『スーパマリオ』の海中面の操作系が『バルーンファイト』と同じであるとの説明にはハッとさせられました。なるほど、言われてみれば納得です。
『PUNCH-OUT!!』や『ゼルダの伝説 大地の汽笛』の時もそうでしたが、最近の「社長が訊く」は任天堂の初期作品に言及される機会が多くうれしい限り。今後とも目が離せません。
ただし一点だけつっこませてもらうと、宮本氏はお忘れのようですけど『マリオブラザーズ』に登場するカメはノコノコではなく、当時はシェルクリーパーとの名前でしたね(笑)
ところで、やはり昨年の話題で申し訳ありませんが4Gamer.netで島国大和氏がこのような記事を書かれました。
○【島国大和】その時歴史は動いた!……気がする5つのゲーム
『マリオブラザーズ』の偉大な功績として、"2人同時の協力プレイや対戦プレイといった遊び方を生みだした"と説明されています。確かに我が国では、『マリオブラザーズ』以前に2人同時プレイをゲーム性に盛り込んだ作品は存在しなかったかもしれません。
しかし海外に目を向けると、実は先例が存在します。
Williams社の『Joust』は以前に当blogでも取り上げたことがありますので、今回はもうひとつのアメリカでは有名な"協力&対戦ゲーム"をご紹介します。
『Wizard of Wor』 (1981年)
○Wizard of Wor (KLOV)
○Classic Game Room HD - WIZARD OF WOR for PSP / Arcade (YouTube)
『Wizard of Wor』はMidway社がリリースした業務用ゲームです。ジャンルとしてはメイズタイプのSTGにあたります。
プレイヤーが操作するのはWorriorと呼ばれる銃を持った戦士。ダンジョン内を徘徊するモンスターを全滅させればステージクリアとなります。
ただし注意したいのが、モンスターは常に表示されているわけではないこと。時には姿を隠しながら忍び寄ってきます。その際にプレイヤーの助けとなるのが画面中央下のレーダー表示。これでモンスターの位置を把握することができます。個人的には映画『エイリアン2』を思い起こさせますね。
前述の通り、『Wizard of Wor』は2人同時プレイが可能です。協力してモンスターを撃退することもできますし、相手を銃で直接攻撃することもできます。
さらに本作の面白い点が、シングルプレイでもCPUが2P側を担当してくれることです。さすがにアルゴリズムはあまり賢くないのですが、擬似的に"協力&対戦"を楽しむことができる秀逸なフィーチャーと言えます。
■『Wizard of Wor』をプレイするには
オリジナルの業務用版が日本でも稼動していたかどうかは未確認です。また、82年に発売されたマックスマシンの対応ソフトとして本作が存在するようですが、いくらなんでも今から入手しろと言うのは無茶ですね(笑)。
というわけで最も現実的な方法は、05年に海外で発売されたPSP版『Midway Arcade Treasures』です。『Wizard of Wor』をはじめ、『KLAX』、『Gauntlet』、『Mortal Kombat』といった有名作品が収録されています。輸入ショップやネットオークション、海外通販を是非とも探してみてください。
んで本題はここから。(前置き長すぎっ!)
上にリンクを挙げたYouTubeの紹介ムービーをご覧になった方で、『Wizard of Wor』のステージクリア時に流れるBGMにピンと来た方はいらっしゃるでしょうか?
「でーででで、でーん!」って感じのところなんですけど。
・・・そうです、これって『ドンキーコング』のオープニング曲と非常によく似ていませんか?
『ドンキーコング』と『Wizard of Wor』、まさか偶然の一致とは思えません。
何か元ネタがあるのではないかと以前から疑っていたのですが、つい最近になってズバリそっくりな音源を見つけることができました。
○Theme Song to Dragnet (Theme and March) (YouTube)
『Dragnet』はアメリカで1951年から2004年にかけて放送されたラジオ・テレビ番組。ロサンゼルスが舞台の警察ドラマであるそうです。
あー、これはそのまんまですね(笑)。
あくまで推測ではありますが、『ドンキーコング』のオープニング曲にはどうやらルーツが存在したと考えてよさそうです。つうか著作権的には大丈夫だったのかしらん?
ちなみに蛇足ながらこの曲、Activisionの大ヒット作『ピットフォール』のミス音にも使われていたりします。
(Amazonリンク)
初めまして。自分もウィザードオブウォーをやってあの不気味な雰囲気と音、
ドンキーコングとの関係が気になって調べてたらたどり着きました。
いや~謎が解けました。ありがとうございます!
あと参考になりそうなページを見つけたので貼っておきます
by レトロゲーム好き (2010-05-30 16:28)