【海外ゲーム機】 Sega Mega Drive Portable Video Game Player [レビュー]
*(08/1/17) レビューを追加しました
○Sega Mega Drive Portable Video Game Player (from Play-Asia)
○携帯機メガドライブ・ポータブル発売
○メガドライブ・ポータブル発売、約4500円 (from Engadget Japanese)
07年末にリリースされたMega Drive Portableが、Play-Asiaより届きました。
Engadget Japaneseの記事の通り、当初はブラジルのTecToyから発売されると報じられましたが、実際にはAtGamesからOEM供給されているようです。
今回僕が入手したのも、製造元のAtGames版となります。
AtGames社は、中国市場でセガ関係のゲームソフトやOEM商品の販売を一手に引き受けている会社。日本では馴染みが薄いですが、今までにプラグ・アンド・プレイゲーム機を数多く手がけています。
以前に当blogでご紹介した、Master Systemソフト内臓型携帯機のPlayPal Portableも実はAtGames社製です。
■製品仕様
サイズはおおよそですが縦6.0センチ、横13.5センチ、厚さ1.8センチ。
電源に単4電池を3本使用します。(PlayPal Portableに存在した外部電源用の接続端子は、本機にはありません)
TFT液晶の画質は非常に良いです。輝度や色調を変更することはできませんが、細かいグラフィックもバッチリ表示されてます。
また、付属のAVケーブルを介して家庭用テレビに出力可能。大画面でゲームを楽しみたい方は、利用しない手はありません。
ちなみにAV出力端子とは別にヘッドフォン端子も存在します。これで、電車内でも問題なくプレイできそうですね(笑)。
■収録ゲーム一覧
タイトル | 日本名 |
Alex Kidd in the Enchanted Castle | アレックスキッド 天空魔城 |
Alien Storm | エイリアンストーム |
Altered Beast | 獣王記 |
Arrow Flash | アローフラッシュ |
Columns III | コラムスIII 対決!コラムスワールド |
Crack Down | クラックダウン |
Decap Attack | まじかるハットのぶっとびターボ!大冒険 |
Dr. Robotnik's Mean Bean Machine | ぷよぷよ |
ESWAT | ESWAT |
Ecco | エコー・ザ・ドルフィン |
Ecco Jr. | エコーJr. *注1 |
The Revenge of Shinobi | ザ・スーパー忍 |
Flicky | フリッキー *注2 |
Gain Ground | ゲイングラウンド |
Golden Axe | ゴールデンアックス |
Jewel Master | ジュエルマスター |
Kidd Chameleon | カメレオンキッド |
Ristar | リスター・ザ・シューティングスター |
Shadow Dancer | シャドーダンサー ザ・シークレット・オブ・シノビ |
Sonic & Knuckles | ソニック&ナックルズ |
*注1 セガのバーチャルコンソール公式サイトによれば、パッケージ版は日本未発売だが、ゲーム配信サービス「セガチャンネル」を通じてリリースされたとある。
*注2 やはり日本では単体で発売されていないが、91年に「セガ・ゲーム図書館」より配信された。また、94年のメガCDソフト「ゲームのかんづめVol.1」にも収録されている。
メガドライブのソフトを20本収録。
いとうせいこうのCMでお馴染み(?)の『獣王記』から、メガドラ最末期の『リスター・ザ・シューティングスター』まで、発売年的に幅広く取り揃えた印象です。
かつてのメガドラユーザーには、思い出深いタイトルばかりでしょうね。
ただし苦言を述べさせてもらうと、まず収録作があまりにアクションゲームに偏りすぎているのが不満。当時のセガを語る上では外せない、擬似3Dゲームを入れてもよかったのではないでしょうか?具体的に言うと、『アウトラン』と『アフターバーナー』なんですが(笑)。
加えて、このMega Drive Portableは通信機能がありません。
『ぷよぷよ』を収録するのはいいんですが、シングルプレイ限定では辛いところ。対戦要素を強化した『コラムスIII』も魅力が半減です。それなら、むしろアーケード版に忠実な一作目を収録した方が良かったんじゃないかと思えます。
■このゲームに注目!
・ 『フリッキー』
セガファンなら「知らなきゃモグリ!」な作品。元は業務用ゲームですが、SC/SGやMSXにも移植されています。もっとも上の脚注で書いた通り、メガドラ版は単体発売されていないちょっとレアな存在。僕自身も、このMega Drive Portableで初めてプレイしました。
内容的には、80年代の定番だった「横視点・階層型ステージ」のジャンプアクションゲーム。ついつい時間を忘れて遊んでしまいます。
ルールは全く異なりますが、同系列の作品としては『シティコネクション』とか『チョロQ』も忘れられないですね。
余談ですが、セガ公式サイト内の「名作アルバム」製作者インタビューは必見。「実はフリッキーはスズメ」という、衝撃の事実が語られています(笑)。
(参考リンク) ○名作アルバム Vol.3 フリッキー
・ 『Decap Attack』
日本では『まじかるハットのぶっとびターボ!大冒険』として知られる作品。北米でのリリースにあたりキャラクターやグラフィックが一新され、ゲーム内容にも一部変更が加えられました。一発死からライフ制に替わったこともあり、実は日本版よりも遊びやすくなっています。
ただ、「主人公は首の無いミイラ」、「ガイコツを頭に載せてパワーアップ」、「ガイコツは飛び道具」って発想は、一体どういうセンスで生まれるんだろう?(笑)
ちなみに本作を開発したのはビック東海。そう、『カケフ君のジャンプ天国スピード地獄』に『ゴルゴ13 神々の黄昏 』、『バトルマニア』で有名なあのビック東海なのです。
おそらく全国に1万人くらいは居るんじゃないかと思われる、ビック東海の被害者ファンの方は是非とも要チェックと言える一本ですね。
・ 『シャドーダンサー ザ・シークレット・オブ・シノビ』
個人的に、このMega Drive Portableに収録されている中で一番好きな作品。
「忍犬と協力して全ての人質を救出する」とのシステムはアーケード版と同じですが、メガドラへの移植にあたりほぼ別物といっていい内容にチューニングされました。
ただし、「敵の出現位置を把握し、適切な行動を取る」とのゲーム性は、第一作目にあたる『忍』から変わりません。自分なりの攻略パターンを見つけるのがとにかく楽しいゲームです。
当時は、難易度3をNON-SHURIKENモードでよく遊んでました。ただ、ラスボスが難しすぎるんだよなぁ…(苦笑)。
■総評
Play-Asiaでの販売価格は送料込みで約4300円(おお円高!)。ゲーム一本あたり210円程度と考えると、非常に安く感じます。本体サイズや操作感、TFT液晶などの機能面も十分納得できます。
そうなると、やはり問題なのは収録タイトルですね。
「遊びたいゲームが2、3本しかないよ!」と言う方には、正直に言ってあまりお薦めできないかもしれません。その辺りは、個々人でご判断ください。
ただしメガドライバーを自称してたような人なら、問答無用で「買い」でしょう。
むしろ、購入する事は義務!(笑)
(関連記事)
○【海外ゲーム機】 「PlayPal Portable Player」レビュー
えー、メガドライバーの義務という言葉につられて、
買ってしまいました。なにはともあれ「獣王記」です。
ウェルカムトゥーヤドゥーマ!(ぽわわわわわわ・・・・・)
by 悟村 (2008-01-17 21:52)
MD版「獣王記」、よくできてますよね。
ちゃんと変身シーンが再現されてるのがポイント高し。でも、例のクマは見るたびに噴いてしまいます(笑)
by loderun (2008-01-18 20:09)