海外ソフトレビュー 『Taito Legends Power-Up』 [レビュー]
今年のゲーム、今年のうちに
…というわけで、07年5月に北米でリリースされたPSPソフト、『Taito Legends Power Up』をご紹介します。
いや~、発売後すぐに購入していたのですが、すっかり感想を書くのをサボってました(笑)。
■収録ゲーム一覧
オリジナルバージョン | アレンジバージョン |
Space Invaders | Crazy Balloon 2005 |
Space Invaders Part 2 | Balloon Bomb 2005 |
New Zealand Story | Legend of Kage 2005 |
Crazy Balloon | Cameltry 2005 |
Chalk 'n Pop | オリジナルバージョン |
Lunar Rescue | Kiki Kaikai |
Phoenix | Kuri Kinton |
Balloon Bombers | Space Dungeon |
Legend of Kage | Qix |
Alpine Ski | Space Chaser |
The Fairyland Story | Return of the Invaders |
Rastan Saga | Elevator Action |
Raimais | Cameltry |
オリジナル版21本、アレンジ版4本、合計25本のレトロゲームを収録しています。
日本で発売された『タイトーメモリーズ ポケット』との違いは、
(1) 『Space Invaders』、『Space Invaders Part 2』、『Return of the Invaders』、『Space Dungeon』、『Space Chaser』、そして『Phoenix』を追加。
(2) その代わりに、『レインボーアイランド・エクストラ』が収録されていない。
となります。
05年に発売された『スペースインベーダー ポケット』との、いいとこ取り+αな内容と言えますね。
■このゲームに注目!
フェニックス (1980)
『スペースインベーダー』(78年)→『ギャラクシアン』(79年)の流れでフォロワーが多数生まれた移動砲台型シューティングゲームのなかでも、個人的に大好きな作品です。つうか、僕が『Taito Legends Power-Up』を購入した理由は、この『フェニックス』のためだったと言っても過言ではありません。
日本ではタイトーより販売されていたことから、てっきり国産ゲームだと長らく誤解していました。実は米国のアムスターエレクトロニクス(Amstar Electronics)社の開発です。
確かに言われてみると、ビビッドな色使いとか、ゲームスタート時に流れる「禁じられた遊び」のメロディとか、日本のゲームっぽくないセンスを感じますね(笑)。
1~2面。
「敵編隊を全滅させればステージクリア」のお決まりなルールですが、敵機は『ギャラクシン』ようなカーブ状の軌跡ではなく、まるで生き物のように上下左右に激しく動きながら攻撃してきます。
3~4面
本作を象徴する存在と言えるのが、この大きな鳥形の敵キャラ。
今となってはピンとこないかも知れませんが、当時はものすごい存在感を感じましたね。
5面
なんと、巨大な敵母艦との戦闘です。
80年当時で、ボス戦をフィーチャーに取り入れたシューティングゲームってほとんど無かったんじゃないでしょうか?
母艦を撃破すると「エリーゼのために」のBGMが流れて、また1面に戻ります。
以前にもちょっと書いたことがありますが、『インベーダー』、『ギャラクシアン』のように同じ面の繰り返しだったそれまでのゲームと異なり、この『フェニックス』は複数のステージ(multiple levels)を取り入れた初期の作品であると思われます。
PS2『タイトーメモリーズII 下巻』に収録されていますので、未プレイの方は是非ともおすすめします。
■総評
解像度480×272ドットを誇るPSPだけあって、ゲーム画面の再現度に文句はありません。(画像比率の変更や、縦画面モードへの切り替えも可能です)
価格のほうも、PlayAsiaで送料込み24.90ドル、EB Gamesで12.99ドルと比較的安く手に入ります。
『タイトーメモリーズ ポケット』をまだ持っていない方には、非常にお買い得な一本となるのではないでしょうか?
(Amazonリンク)
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