「結局はイタチごっこですよ」と、店員は言った

○ニンテンドーＤＳ侵食…違法ツール「マジコン」とは？　（from ZAKZAK）

夕刊フジのWEBサイト、ZAKZAKより｡
この記事を読んで僕がまっさきに思ったのは、「いや、マジコンなんて昔からあるでしょ？」というツッコミです｡だって「マジコン」の語源自体、かつてSFC用のバックアップツールとして高い人気を誇った「マジックコンピューター」に由来するわけで｡
まぁ、一般誌でこのような話題が出るほど、今のDSに勢いがあるってことなんだろうな｡

ところで、記事タイトルに「違法ツール」と表現されているけど、別にマジコンそれ自体は違法な物品ではない｡また、（音楽・映像ソフトと同様に）自分が所有するゲームのデータをバックアップしたり、私的利用の範囲で複製する限りは、現在の法律では罰せられない｡
問題となるのは、「他人への配布」や「不特定多数が受信できる状態に置く」ことだ｡

さらに言えば、マジコンの用途は何も市販ゲームをコピーすることだけではない｡ネット上で配布されている、著作権フリーのHomebrewプログラムを動かすことだってできる｡
例えば、↓ここのサイトはちょっとスゴイ｡GBA用の弾幕STGを公開されています｡
（参考リンク）
○Vulkanon

要するに、何事も「ご利用はお客様ご自身の判断、責任において行ってください」ってことで｡

それにしても、

　秋葉原の裏路地にあるショップ店員は「『マジコン』はすべて中国製で、昼版と夜版、海賊版がある。昼版は正規の製造ライン、夜版は夜に工場の従業員がこっそり製造するもので３０００－４０００円と安いが、信頼性も３－４割落ちる」と、裏モノらしく、商品の質にはかなりばらつきがあるという。」

“昼版と夜版”のあたりに大笑い｡

最後に、勘の良い方はお気づきだと思うが、僕はGBA用のマジコンを所有している｡『dotstream』や『ORBITAL』の記事に使用しているスクリーンショットは、実ROMより吸い出したデータを使用してます｡

だからと言う訳ではないのですが、僕はマジコンに対してはかなーり肯定的です｡もちろん、「適正な使用方法」を取ることが前提ですが｡
どちらかと言うと、PARを使っている人の方が理解できないかな（笑）




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