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【E3 2005 追記】 「ビデオゲームの系譜」達 ― 「The History of Videogames」レポート [レトロゲーム]

今年も“ビンテージゲーム”が大集合!~「The History of Videogames」~
(from GAME Watch)

紹介が遅くなってしまったけど、当blogとしては取り上げねばならない記事だね、これ。
E3の10周年記念企画として、昨年開催された「The History of Videogames Museum」展。これが非常に好評だったのか、今年もKENTA HALLで「The History of Videogames」が開催された。

IT Mediaでも、E3閉幕より一週間経った27日公開の記事で、その模様を報告している。
なぜゲームは愛されるのか――次世代ゲーム機までのミッシングリンク (1/3)
(from IT Media)

という訳で、この「The History of Videogames」だが展示内容が素晴らしすぎです。
「アステロイド」、「ミサイルコマンド」、「パックマン」、「ドンキーコング」、「ロボトロン 2084」、「ペンゴ」、「スターウォーズ」、「フロッガー」といった往年の名作業務用ゲームがオリジナル筐体で出展。

コンソールも負けておらず、アタリVCSやNESは当然として、オデッセイ、インテレビジョン、Vectrex System(高速船)、コレコビジョンなどなど、レトロゲームを知らない人には何かの呪文にしか見えない旧ハード達(笑)が並ぶ。

しかも驚くべきことに、一部機種を除いて入場者が自由に手にとってプレイできたとのこと。
もちろん場内にはセキュリティーの人も配置されていたようだが、日本では考えられない自由度の高さは、さすがアメリカと唸ってしまった。

ところで、話が前後したが、IT Mediaの記事タイトルの「ミッシングリンク(失われた環)」について。ずいぶん詩的な表現を付けたものだが、一言物申させてもらおう。

「ミッシングリンク」とは生物学用語で、進化の道筋の上で発見されていない中間形態の生物のことを指す。例えばサルと人類の関係を結ぶ、類人猿の存在(現在では多くの化石が発見されている)がそうだ。

さてIT Mediaの意図としては、記事中でも指摘されているように、いわゆる“アタリショック”により80年代前半の北米のビデオゲーム市場が一時的に「壊滅」したことを指してのことだと思われる。
“アタリショック以前”と、“以降”との間にビデオゲームの歴史の「空白期間」が存在すると言いたいのだろう。
ただし、それは家庭用機(もっと言うならアタリ製コンソール)での話である。アーケードゲームやPCゲーム、さらに「全盛期」と比べて規模は違えどVCSの新作ゲームだってリリースされ続けていたのだ。

また、敢えてクレームをつけさせてもらうと、アタリショックとは縁がない日本では「ミッシングリンク」という表現は全く当らない。
我が国のレトロゲーム達は決して「失われた」存在ではない。家庭用機にしてもPCにしてもアーケードにしても、「停滞期」はあったかもしれないが、「壊滅」のようなことは生じなかった。
そのことは、日本のレトロゲームを識るユーザー達なら重々承知している事だと信じる。

…などと、年寄りの冗舌は程ほどにしておこう(笑)

ところで、毎度のことながら「日本でもこういう催しをやってくれないかなぁ」などと思っていたら、日本最大のレトロPC総合サイト、RetroPC.netさんが5月21日のblogで、『マトモな資金力とイベント運営能力のあるスポンサーがついたことですし、東京ゲームショウ2005あたりで何かやらかしてみたいところですね』 などと、頼もしいことをおっしゃっている。
是非とも期待しています。


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