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ハドソン完全子会社化 [日記・雑感]

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新電子立国 ビデオゲーム③ (ニコニコ動画)

コナミ、ハドソンを完全子会社化 ソーシャルゲームに資源集中 (ITmedia News)
急にハドソンのことが語りたくなった (Hisakazu Hirabayashi Official Blog)

…うん、まあ05年にコナミが株式の半数を取得して以降も、業績が改善されたとは聞いていなかったので、正直に言ってあまり驚きは感じません。

しかし同時に、PC初期のキッチュでアナーキーなTAPE作品、「デゼニランド」「サラダの国のトマト姫」といった独特の世界観のADV、ファミコンブーム、そしてPCエンジンでの活躍をリアルタイムで目の当たりにしてきた者として、色々と感慨深いのもまた事実です。

平林久和氏の記事でも述べられている通り、元々ハドソンはSL(蒸気機関車)写真の販売店からスタート。無線機販売、パソコン販売と幾度かの業務転換を経て、コンピュータゲームソフトの製造販売へと本格的に進出します。

ハドソン成功譚の一つとして、今でも語り草になっているのが、ファミコン参入時のエピソードです。1983年7月にファミリーコンピュータが発売された後、すぐさまハドソンは、ゲームソフトを供給するサードパーティとして名乗りを挙げます。
しかし、ゲームカートリッジの製造には、20万本分のROM化の費用も含めての6億円もの前金が必要でした。1983年のハドソンの売上高は12億3000万円。実に、売上高の半分に迫る"先行投資"です。
当時ハドソンの専務を務めた工藤浩氏は役員会の席上、「オレに6億円出してくれ。命がけの仕事だが必ず成功する」と豪語したと伝えられます。

1984年7月、ハドソンはファミリーコンピュータ初のサードパーティとして「ナッツ&ミルク」「ロードランナー」を発売しました。初回出荷20万本は瞬く間に完売。しかも「ロードランナー」は、サード初のミリオンセラーソフトとなります。
以後、85年から86年にかけてハドソンが発売したファミコン向けソフトは、"60万本を下回ったものは一本もない"と言われるほど好評を博しました。わずか数年でハドソンは、売上高200億円を誇るゲーム開発のトップメーカーへと羽化したのです。

我が国の家庭用ビデオゲーム史を語る上で、最も華々しい成功を過去に収めたゲーム会社の一つと呼べるハドソンソフト。
"単なるノスタルジー"と言われてしまえばそれまでなのですけど、しがないレトロゲーマーの端くれとしては、一つの時代が終わったことを否が応にも思い知らされた感じのニュースでした。

…やっぱり、PC-FXの失敗は痛かったよなあ(笑)


(関連記事)
FC『ナッツ&ミルク』、『ロードランナー』の発売日について、ハドソンにメールしてみました
幻想のバンゲリング帝国
初音ミクがロードランナー、略して「ミクランナー」

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ボンバーマン ハドソン・ザ・ベスト

ボンバーマン ハドソン・ザ・ベスト

  • 出版社/メーカー: ハドソン
  • メディア: Video Game

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コメント 1

Aya

ハドソンと言うと、我々の世代だと桃電とかボンバーマンが思い浮かびますね。
パーティーゲームのメーカーとしては大抵名前の挙がる1社です。

PC-FXの失敗は・・・ゲフンゲフン。何でもないですw


ソフトウェアとしてではチャレンジ精神に溢れた作品も見れなくなった昨今ですが、実は一部のレゲー好きとかには地味に注目されているのがXBox360のインディーズゲーム部門だったりします。
取り合えずNinja Chop!!辺りが「意味が分からない!」という意味ではオススメです(笑)

インディーズなのに「普通にパッケージで売ってるのより面白いだろ!」ってレベルのもあるんですけどねw
by Aya (2011-01-22 22:46) 

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