スーパーマリオの"世界で最も売れたゲーム"というギネス登録について [レトロゲーム]
○日々是遊戯:おめでとう25周年! 意外と知られていない、マリオにまつわる豆知識25選
blogで取り上げるのがすっかり遅くなってしまいましたが、ITmedia Gamezでスーパーマリオ25周年にちなんだ記事が公開されています。
マリオにまつわるトリビアをまとめた良記事...と言いたいところなのですが、どうもピンポイントで不正確な記述が目につき、読んでいてムズムズしてしまいました。
具体的にはこんな感じ。
(原文)
○ジャンプマンとは"任天堂社内"でのマリオの呼び名ではなく、正確にはアメリカで業務用版ドンキーコングが発売された際にインストラクションカードに記された名前。
(原文)
○"Mario Seagale"ではなく、正しくは"Mario Segale"。 (02年5月 訂正)
(原文)
○『スーパーマリオ』の説明書によれば、キノコ王国の住人が姿を変えられたのは"岩やレンガ、つくし"。土管を含めるのは、ちょっと無理がありすぎると思う(笑)
(原文)
○そもそも「スーパーマリオUSA」はSFC「マリオコレクション」に収録される以前に、日本でも92年にFCで単体発売されてることに触れるべきでは?
まあ、以上に挙げた箇所については、瑣末なミスかなと思えなくもないです。
しかしITmedia Gamezの記事には、明確に誤りと言える記述が存在します。
(原文)
いや、その理屈はおかしい。スーパーマリオも海外では同梱販売されているのですけど?
確かに2010年9月現在、ギネスワールドレコード公式サイトにはFC版スーパーマリオが"累計販売本数世界一(best-selling video game of all-time)"として挙げられています。
ただし、任天堂は85年末にアメリカへ進出した際に、
■本体に光線銃、ロボットと「ジャイロ」「ダックハント」を同梱したデラックスセット
■光線銃と「スーパーマリオ」「ダックハント」を同梱したアクションセット
の二つのパッケージを販売しました。
○Super Mario Bros. - Duck Hunt for NES (MobyGames)
この海外での同梱版、なんと2in1カートリッジという形で供給されていました。そしてアクションセットは、アメリカのみならずカナダや欧州地域でも発売されています。
つまり「スーパーマリオ」のギネス登録の累計4000万本とは、同梱ソフトを含めての数字を評価したものと言えるのです。
ちなみに"最も製作費が高額なゲーム"がいまだに「シェンムー」のままになっていることからもわかるように、どうやらギネス公式サイトは更新が滞っているようです。*注
そういうわけで、スーパーマリオの"世界で最も売れたゲーム"というギネス登録については、いずれ「Wii Sports」に書き換えられるのではないかと思います
(2010/11/20 追記)
その後の調査で、09年に出版された「ギネスブック2010」において、Wii Sportsが4300万枚超の世界売上を達成し、"もっとも多く売れたビデオゲーム"に認定されていたことがわかりました。
*注2010年現在の"高額製作費"ゲームランキングは次の記事の通り。
○歴代もっとも開発費が高かったゲームTOP10、果たして1位は……? (ITmedia Gamez)
(Amazonリンク)
blogで取り上げるのがすっかり遅くなってしまいましたが、ITmedia Gamezでスーパーマリオ25周年にちなんだ記事が公開されています。
マリオにまつわるトリビアをまとめた良記事...と言いたいところなのですが、どうもピンポイントで不正確な記述が目につき、読んでいてムズムズしてしまいました。
具体的にはこんな感じ。
(原文)
マリオのデビュー作品と言えばご存じ「ドンキーコング」ですが、実はこの段階ではまだマリオに名前はなく、任天堂社内では「ジャンプマン/ミスター・ビデオ/ミスター・ビデオゲーム」などと呼ばれていたそうです。 |
○ジャンプマンとは"任天堂社内"でのマリオの呼び名ではなく、正確にはアメリカで業務用版ドンキーコングが発売された際にインストラクションカードに記された名前。
(原文)
名前を付けたのはニンテンドー・オブ・アメリカ(NOA)の社員で、当時NOAが借りていたオフィスのオーナーがマリオにそっくりだったことから、その人(Mario Seagaleさん)の名前をもらって「マリオ」にしたのだそうです。 |
○"Mario Seagale"ではなく、正しくは"Mario Segale"。 (02年5月 訂正)
(原文)
ステージのあちこちに存在するブロックや土管たち。これらはクッパの魔法によって姿を変えられた、キノコ王国の住人なんだそうです。 |
○『スーパーマリオ』の説明書によれば、キノコ王国の住人が姿を変えられたのは"岩やレンガ、つくし"。土管を含めるのは、ちょっと無理がありすぎると思う(笑)
(原文)
日本で一般的に知られている「スーパーマリオブラザーズ2」は、実は海外未発売。かわりに海外では「夢工場ドキドキパニック」という、まったく別の作品が「スーパーマリオブラザーズ2」としてリリースされました(中略)。このゲームは後に「スーパーマリオUSA」と名前を変えて「スーパーマリオコレクション」などのタイトルに収録。 |
○そもそも「スーパーマリオUSA」はSFC「マリオコレクション」に収録される以前に、日本でも92年にFCで単体発売されてることに触れるべきでは?
まあ、以上に挙げた箇所については、瑣末なミスかなと思えなくもないです。
しかしITmedia Gamezの記事には、明確に誤りと言える記述が存在します。
(原文)
初代「スーパーマリオブラザーズ」の世界累計販売本数はなんと4000万本以上! これは単体のソフトウェアの販売本数としては堂々の世界第一位であり、ギネスブックにも登録されているそうです。 ただしあくまでこれは「単体のソフトウェアの販売本数」という条件付きの場合。実は現在、全世界でもっとも売れたゲームソフトは「Wii Sports」で、その記録はなんと6000万本以上。海外では「Wii Sports」はWii本体に同梱されているため、本体同梱版も含めた場合「Wii Sports」の方が販売本数では上になってしまうんですね。 |
いや、その理屈はおかしい。スーパーマリオも海外では同梱販売されているのですけど?
確かに2010年9月現在、ギネスワールドレコード公式サイトにはFC版スーパーマリオが"累計販売本数世界一(best-selling video game of all-time)"として挙げられています。
ただし、任天堂は85年末にアメリカへ進出した際に、
■本体に光線銃、ロボットと「ジャイロ」「ダックハント」を同梱したデラックスセット
■光線銃と「スーパーマリオ」「ダックハント」を同梱したアクションセット
の二つのパッケージを販売しました。
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この海外での同梱版、なんと2in1カートリッジという形で供給されていました。そしてアクションセットは、アメリカのみならずカナダや欧州地域でも発売されています。
つまり「スーパーマリオ」のギネス登録の累計4000万本とは、同梱ソフトを含めての数字を評価したものと言えるのです。
ちなみに"最も製作費が高額なゲーム"がいまだに「シェンムー」のままになっていることからもわかるように、どうやらギネス公式サイトは更新が滞っているようです。*注
そういうわけで、スーパーマリオの"世界で最も売れたゲーム"というギネス登録については、いずれ「Wii Sports」に書き換えられるのではないかと思います
(2010/11/20 追記)
その後の調査で、09年に出版された「ギネスブック2010」において、Wii Sportsが4300万枚超の世界売上を達成し、"もっとも多く売れたビデオゲーム"に認定されていたことがわかりました。
*注2010年現在の"高額製作費"ゲームランキングは次の記事の通り。
○歴代もっとも開発費が高かったゲームTOP10、果たして1位は……? (ITmedia Gamez)
(Amazonリンク)
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