ちょっとレアなMSX版『ロードランナー』ピクチャーラベル・バージョン

ソニーより84年に発売されたMSX版『ロードランナー』に2つのバージョンが存在することはあまり知られていない事実ではないでしょうか？

そもそもソニーのMSX用カートリッジソフトは、発売時期に応じて次のような違いがあります。

（前期発売ソフト）
・ カートリッジの成形色は灰色
・ カートリッジ上部、正面および背面にラベルが貼られている
・ 端子部分に金属製の保護板がある
・ 長方形のパッケージ

（中期発売ソフト）
・ カートリッジの成形色は前期版よりも薄く、白に近い灰色
・ ラベルはカートリッジ上部のみ
・ 端子部分の保護板無し
・ 正方形のパッケージ

（後期発売ソフト）
・ カートリッジの仕様は中期と同じ
・ 長方形のパッケージ。ただし前期が黒を基調としたデザインであったのに対し、後期は白を基調としたデザイン

前期版と中期版が入れ替わった時期はおそらく84年で間違いありません。
具体的に述べると、型名HBS-G001Cの『スパーキー』からHBS-G018Cの『ミスター・ドゥvsユニコーンズ』までが前期版。そして、HBS-G019Cの『チョップリフター』からが中期版となります。（ただし例外的にHBS-G028C、ROM+カセット同梱の『スーパーゴルフ』は前期版に相当する長方形のパッケージでした）
ちなみに後期版が登場するのは86年頃、『ガルフォース』や『プレイボール』が該当します。

以上の経緯から、型名HBS-G020Cの『ロードランナー』に関しては中期版しか存在しない・・・と長らく僕は信じていたのです。

しかし近年になってネットオークションを眺めていたところ、上に写真を挙げたような正面にピクチャーラベルが貼られている『ロードランナー』が、ごく稀にですが出品されていることを知ったのです。これは本当に驚きました。
前期版の『ロードランナー』なんてものがあったんだ！？

僕が所有する前期『ロードランナー』も、数年前にヤフオクで手に入れたものです。箱説無しのROMカートリッジのみなので格安でした。
ただ、上に挙げた前期・中期の区分が正しいのなら、この『ロードランナー』は前期の特徴である長方形のパッケージに収められていたはずです。
しかし、今までに僕がネットオークション上で目にしたことのある前期『ロードランナー』はすべてカートリッジのみの出品であり、実際に前期と中期のどちらのパッケージが使用されていたのかはわかりません。

・・・というわけでどなたか当時に、このピクチャーラベル版『ロードランナー』を実際にお持ちであった方が居らっしゃいましたら、是非とも情報をお寄せください。
つうかもしも前期の形状のパッケージが現存するのなら、保存状態を問わずマジでお譲り頂きたいですよ（笑）

（10/4/14）　後期版ソフトの説明が抜け落ちていたので追加しました。失礼しました。

コメント 2

はじめまして。
いつも拝見させていただいておりました。このロードランナーの記事が目にとまりましたので，コメントを付けさせていただきます。

私，ピクチャーラベル版「ロードランナー」を持ってます。発売当時に購入しました。おそらく84～85年頃だったと思います。
購入後すぐ，２面がバグっていてクリアできない状態であることに気づき，メーカーに交換してもらったという記憶があります。
パッケージのデザインは，おっしゃるように，他の“前期版”と同じ黒を基調としたものです。
写真を撮ったのでヤフーフォトに置いてみました。URLから見られますでしょうか。

正方形パッケージの製品は，当時店頭では見ていましたが，深く追究することもなく。　こういうバリエーション違いを探るのはなかなか面白いですね。おかげさまで久しぶりにMSXソフトに触れ，ノスタルジーに浸りました。
by hero (2010-04-16 01:35) 

はじめまして、コメントありがとうございます。

・・・というか、やっぱり前期ロードランナーの箱って存在したんですね！｢うぉぉぉ！！！｣と思わず叫びたくなりました（笑）。
個人的に、84年頃のMSXマガジンなど雑誌資料が手元にないためどうしても推測に頼らざるをえなかったのです。疑問が解決して安堵しております。

ご提供いただいた情報については、改めてblog記事として紹介させていただきたく思います。本当にありがとうございました。

by loderun (2010-04-17 21:44)