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瞳の中のログイン [日記・雑感]

PCゲーム誌「LOGiN」が休刊へ (from マイコミジャーナル)
LOGiN休刊 (from 売文屋右往左往)
ログインの中の人その後 (from THE STANDARD REVIEW Blog)

うわ~、これは切ない。
個人的にログインと言えば、80年代の「MSX通信」とか「べーしっ君」とか「ヒランヤの謎」とか「いあ~ん、バカンス」とか忘れがたいですし、90年代前半の「バカチン市国」、「愛のモザイク劇場」、「知らなかったほうがよかった世界」の頃は毎号欠かさず目を通してました。
けれども、95年のE-LOGIN創刊に伴い誌面が大幅に変わってしまったのをきっかけに、購読を完全に打ち切ってしまったのです。

そういうわけで、元ログイン編集者の大沢良貴氏(売文屋右往左往)の文中にある、「ほとんどの人の心の中で埋葬まで終わっている雑誌」という表現には大いにうなずけます。
実際、僕自身も今世紀に入ってから、本屋でログインを手にとった記憶すら無いほどですから。

ただし大沢氏に一言つっこませてもらうと、「近年のPCゲームは、むしろ豊穣の時代を迎えてさえいる」という発言には、どうしても違和感を覚えるんですよね。
だって、大沢氏が「濃くて面白いPCゲーム」として挙げている『ハーツ・オブ・アイアン2』にしろ、『Victoria』にしろ、『シビライゼーション4』にしろ、揃いも揃って海外製のPCゲームじゃないですか!

光栄が、アートディンクが、システムソフトが、日本ファルコムが、T&Eソフトが、光画堂スタジオが、マイクロキャビンが、日本テレネットが、ハミングバードが、リバーヒルソフトが、ボーステックが、ゲームアーツが。
彼らのリリースする新作PCゲームが、眩いばかりの輝きを放っていた時代が存在したことを僕らは知っています。

もちろん、昨今の出版不況やネットメディアの発達も、ログイン休刊の理由の一つでしょう。
しかし同時に、ログインに限らずわが国のPCゲーム雑誌全般が衰退した最大の原因は、国産PCゲームがかつての権勢を失ったことに尽きると僕は考えます。

確かに、大沢氏が「埋葬」という表現を使ったように、過去のゲーム文化を思い出の中に閉じ込めてしまうのは簡単です。
だからこそ、「過去なくして現在のゲーム文化は存在しない」というシンプルな事実を、決して忘れるべきではないと僕は信じているのです。
タグ:ゲーム
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ブービー

どーやらwebマガジンとして生き延びるらしいす。
でも寂しいす。
by ブービー (2008-04-16 09:43) 

Mt

こんにちは。
ログイン 休刊は、何か微妙な寂しさがあります。
しかし、ながら私の中でのログインが終わったのは、リストログ(打ち込みリスト)が終了した87年9月号です。それ以降のログインは主に立ち読みでした・・・
まだ、私の手元に80年代のログインが30冊弱くらいあるのですが、火葬しないで良かったです。

追伸
姫路の菓子博に行こうと思い、菓子博のHPをみてると"高橋名人がやってくる"という文字を発見してしまいました。 
よくよく見てみると、そば打ち名人の高橋邦弘さんという方でした。
条件反射してしまう自分が悲しいです。
by Mt (2008-04-18 11:29) 

loderun

コメント遅くなり失礼しました

>>ブービーさん
はじめまして。果たしてwebマガジンとしても存続できるかどうか不安です。
既にPCゲームを扱うニュースサイトが多く存在するのに。

>>Mtさん
あ~、人によって「ログインが終わった時期」って違うみたいですね。80年代のログインとは今となっては貴重!正直、羨ましい(笑)

>高橋名人
HP見てきました。これ考えた人、絶対狙ってる!
by loderun (2008-04-20 14:50) 

通りすがりの人

俺が死んだら、LOGiNとかコンプティークなどの古いPC系雑誌やゲーメストとかもらってくれます?>管理人さん
あと、プレステのゲームの山とか。資料とかまとめているんですけど、どうも俺には無理っぽいし、なんか何年もしないうちに死にそうな気がするんで
本当に日本ってゲーム大国のくせに、アーカイブ学とか歴史とかにはさっぱりなんですよね。開発者どんどん死んでいくぞ。今のうちにインタビューしないでどうするんだよ
by 通りすがりの人 (2008-04-23 00:35) 

loderun

はじめまして、管理人のloderunと申します。
私のblogの内容を評価いただいた上でのご提案と受け止めさせて頂きました。誠にありがとうございます。

ですが、「人間、先のことはわからない」という意味では私も同じです。果たして、貴方の厚意に応えることができるかどうか? 今の私は自信を持って「Yes!」と言えないのです。

幸いにも現在ではネットが発達し、個人の持つ情報を容易に発信・共有できるようになりました。
未完成の段階でも結構ですので、まずは貴方のまとめられた資料をWEBで公開されてはいかがでしょうか?
その際は、私も可能な限りご協力させていただきます。
by loderun (2008-04-24 18:21) 

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