ファイナルファンタジーIIIがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ! [新作ゲーム]
北米に住むFFファンにとって、この秋はちょっとした「お祭り騒ぎ」になるのではないでしょうか。
なぜなら、シリーズ最新作の『Final Fantasy XII』が10月に、そしてリメイク作であるDS版『Final Fantasy III』が11月にリリースされるからです。
今でこそ、海外のトップセラーランキングにも名を連ねるようになった『Final Fantasy』シリーズですが、その道のりは決して平坦なものではありませんでした。
以前の記事でも取り上げたことがありますが、北米でのFFの旧作はNESで『Final Fantasy』が、SNESで『Final FantasII』および『Final FantasyIII』が発売されています。
ただし、『Final FantasyII』は日本におけるFF4、『Final FantasyIII』はFF6に相当することに注意。要するにFF2、3、5を飛ばした、かなり変則的なリリースであるのです。
そして、(我々には意外に思える事実ですが)PS以前のこれらのFF作品は、北米では長らくカルトゲームと見なされていました。
理由はいくつかあります。
第一に、ドラクエが大ヒットした日本と異なり、北米の家庭用機ではRPG自体がそれほど人気があるジャンルではなかったこと。
第二に、欧米と日本のユーザーの間で、グラフィックに対する嗜好が大きく異なること。『バーズテイル』や『ヒーロー・オブ・ザ・ランス』を見ての通り、海外のRPGはリアル調のグラフィックが主流でした。
FFのようなマンガ風の2頭身半キャラが登場するRPGは、当時としては異端の存在であったのです。
また、RPGのストーリー性についても同様に、欧米人と日本人とでは受け止め方が違いました。端的に言って、欧米人はRPGにドラマチックなストーリーを求めなかったのです。
例えば、SFC時代にスクウェア作品のローカライズを務めたTed Woolsey氏はインタビューで、「日本のユーザーは本筋に関係無いサイドストーリーを好む傾向がある。これに対し欧米人は、全くの“時間の無駄”と考えるのだ」と説明しています。
しかしストーリー色の強い「ジャパニーズスタイルRPG」は、今や欧米のゲームファンの間で広く定着するに至りました。またPS以降のFF作品がヒットしたことを受けて、NESやSNESで発売された旧作も再評価されます。
その結果、海外でリリースが見送られていたFF2は、現在PSやGBAで移植作をプレイできるようになりました。またFF5はコレクション集の『Final Fantasy Anthology』という形で発売されています。
以上の文章から勘の良い方は既にお気づきかと思いますが、FFの旧作の中で唯一、公式に海外でリリースされていない作品こそが、ファミコンで発売されたシリーズ第三作目の『FINAL FANTASY III』であるのです。
記事冒頭、「今年の秋はお祭になる」と書いた理由が、これでご理解いただけたかと思います。
さて、実は以上の文章は、長い長い前置きだったりします。
…そんな感じで、海外のRPGファンの皆さんも待ち望んでいたFF3。
どういうわけか、僕の目の前にあります。
記事タイトルは「やって来る」となってますが、正確には「すでにやって来た」状態。
要するに買っちゃったわけですが(笑)
以前にこのblogで、「FFなんか興味ない」と断言してしまった僕ですが、じゃあ何故に今回FF3を買ってしまったのか?
う~ん、なんでだろう?
実は最初の動機は、「ゲーム&ウォッチコレクション」のためのポイントが欲しかったからだったりするんですが(笑)
でも、FF独自のジョブシステムは以前から興味を持っていました。ゲーム屋で見たオープニングデモに心を惹かれるものがあったのも確かです。
うん、別に気の迷いじゃないよ!たぶん。
つーわけで、ゲーム歴が20年以上と長いオレが、事実上「人生初のFF」に挑戦することになりました。別に急いでクリアするつもりはないので、今日からのんびりプレイしてみようと思います。
…あれ?初期状態のジョブはたまねぎ剣士じゃないの?(←何もわかってない)
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