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夏の日の1993 [レビュー]

記事タイトルは我ながら、「狙いすぎ」だと思います(笑)

さて、今からほんの(?)13年前 ― 1993年と言えば、まさに格闘ゲーム最盛期。かくいう僕も、小遣いの大半をゲーセンでのスト2ターボの対戦につぎこんでいました。
『サムライスピリッツ』、『餓狼伝説スペシャル』、そして『ヴァーチャファイター』などの名作格闘ゲームがリリースされたのも、この93年ですね。

そんなわけで当時の僕は、スーパーファミコン、メガドライブ、PCエンジンといった家庭用機のゲームにはほとんど目を向けていなかった。
せいぜい友人の家でSFC版スト2をプレイする程度かな。所有していたメガドラも、コラムス専用機に成り下がっていましたし。
セガサターンやPS(ともに94年発売)などのいわゆる“次世代機”は確かに気になっていましたが、僕にとってはアーケードゲームこそが興味の中心でした。
そんな夏のある日、友人の一人に「これは絶対プレイしとけ!」みたいな感じでPCエンジンDUO本体と一緒に押し付けられたゲームこそが、あのハドソンの名作RPG『天外魔境2』(92年)だったのです。

先日の記事でも書いたように、かつての僕はストーリー色の強いRPGが大の苦手(というか嫌い)でした。最初は、「友人がそこまで言うのなら」といった感じで、渋々ゲームを始めたことを憶えています。
しかし自分でも驚いたことに、僕は『天外2』に大ハマリしてしまうのです。

「登場人物は、揃いもそろって強烈なキャラばかり」
「移動とレベルUPのスピードは、他のRPGの約2倍」(それでも平均プレイ時間は70~80時間!)
「10分おきに何らかのイベントが起き、30分に一度は大きな見せ場が用意されている」

その、見る者に有無を言わさんばかりの圧倒的な“密度と量”を前にして、僕は瞬く間に『天外2』の虜になってしまいました。
例えるなら、ラーメンと餃子ぐらいしか中華料理を知らない人間が、いきなり満漢全席に招待されてしまったようなものでしょうか?(笑)

結局僕は、寝る暇を惜しんで『天外2』をプレイ。確か5日間くらいでクリアしてしまいました。後にも先にも、あれほど一つのゲームに短時間でのめりこんでしまった経験は無いと思う。
僕が、“シナリオ先行”的なRPGの面白さに目覚めるきっかけとなったゲームこそが、この『天外魔境2』です。PCエンジン本体ごと貸してくれた友人に感謝。

ところでblogには報告していませんでしたが、ちょっと前にDS版『天外2』を購入しました。んで、ちびちびとゲームを進めているのですが、この作品ってホントに“下品”ですよね。
(参考リンク) ○桝田省治コラム

「暗黒ランは生殖器の象徴」、「絹が血を浴びるシーンは破瓜のイメージ」、「はまぐり姫」といった隠喩的な部分もそうですが、個人的には紀伊の尾鷲村で見ることができる次のセリフに思わずニヤりとしてしまいました。

こないだイヒカの村の人ってのがぞろぞろ来てね まーたおかしなことを聞くのよ 「娘さん!人間は空を飛べるようになったかい?」って だから私も言ってやったわ

「肌の合う男がいれば女ってのは体くらい宙に浮くわよ」ってね そしたら連中はこう言ったわ

「あなたの科学力はわれわれの科学力よりはるかに進んでいる」 握手まで求められたわよ



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天外魔境II MANJI MARU

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  • 出版社/メーカー: ハドソン
  • 発売日: 2006/03/09
  • メディア: ビデオゲーム

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コメント 2

実は私、FFもドラクエも興味が無くて、まともにプレイした事の無い人間なのですが、何故か天外魔境Ⅱは5回近くクリアしました。
村人のセリフに、味のあるものが多いゲームでしたよね。

敵のボスキャラが個性的で好きでしたよ。
地獄釜の肉助と、デューク・ぺぺがお気に入り!変態バンザイ!(オイ)
by (2006-08-25 15:59) 

loderun

そうか、心臓さんはPCエンジンユーザーでしたね。5回クリアとはスゴイ(笑)
天外2のボスは、本当に変なキャラばかりでしたね。個人的に好きなのは菊五郎かな。あと、わだつみ五人衆の登場シーンとか。マントーは何度見ても笑えます。
by loderun (2006-08-28 10:43) 

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