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PS3の発表について思ったこと [日記・雑感]

プレイステーション 3に搭載される未発表の機能も判明!――システム開発担当者に仕様の詳細を聞く (from IT Media)
「PS3は“ゲーム機”ではなくコンピュータとして訴求されるべきである」 (from GAME Watch)
SCEのスタッフに問いたい -「あなたはPS3を発売日に買いますか?」 (from RBB TODAY)
E3速報--価格発表で拍手消えたPS3 (from NBonline)


以上、PS3関係で僕が気になった記事をピックアップ。
システム開発を担当する川西泉氏が、いきなり「将来的にはもっと細かなバリエーションがあってもいいとは思っています」、「今後、PS3がバリエーション展開していく上で、HDMI×2というものもあり得るかしれません」 とか公言しちゃってて、おいおいとツッコミたくなった。
発売する前から次のモデルの構想かよ、これってPS2で悪名高い“型番違い”どころの話じゃないぞ。 ― などと思いながら記事を読み進めていたところ、目に飛び込んできたのが「ベースシステム」との言葉。

「PS3はこれまでのゲーム機とは違って「PS3」という唯一のハードウェアで終始するのではなくて、「PS3プラットフォーム」という大きな枠組みの中で順次進化していくことになっている。」
などと、説明されている。


「これまでのゲーム機とは違って」だって!?





それなんて“コア構想”




…などと冗談は置いておき(笑)、もう少し真剣な話を。

何といっても、PS3の問題は価格だ。上に引用した記事だけでなく、ネットでも「高すぎる!」と大不評である。
しかし、僕は以前にPS3の価格をHDD込みのフルスペックで79,800円と予想したことがある。
HOW MUCH 次世代機?

これに対して、今回正式発表されたPS3は、当初に公表された「HDMI×2、Ethernet×3、USB×6」とのスペックからダウンしている。その上に、20GBモデルに至ってはHDMI、メモリスロット、無線LANが装備されていない。
そう考えると、上位モデルである60GBの方こそ、“当初に公表したスペックに近いモデル”と見なすことができる。60GBモデルについては、日本ではオープンプライスではあるが、米国価格が599ドルと発表された。このことから、実売で7万円台となることは確実だ。
約8万とした僕の無謀な予想だが、割と近い数字であったことになる(笑)

もっとも僕としては、CELLプロセッサとBDドライブという“2つの新規技術”が、PS3の低価格化を阻むのは間違いないと感じていた。むしろ、5万円以内と発表された方が驚いただろう。
PS3の価格はその性能から見て、妥当な数字であると僕は考える。

しかし問題は、スペックとか製造コストではない。
いかに性能が優れていようと、20GBモデルで税抜き59,800円との値段は、ゲーム機として適正なのか?多くのゲームファン達が首をかしげてしまっているのではないかと思う。
「果たしてPS3の価格は高いか?」 ― この問に対する僕の答えは、「わからない」だ。

PS3の価格を聞いて、オールドゲーマーである僕が真っ先に思い出したのが、かつての8-bit/16-bit時代のPCだ。
なにしろ、昔のパソコンは高かった。NECの8801にしろ、富士通のFM-7にしろ、シャープのX1にしろ、ディスプレイにFDドライブ込みなら20万円以上を覚悟しなければならない。
その後、パソコンのホビーユースはNECの9801シリーズへと移行する。それでも、格安モデルとして発売されたFELLOWですら本体約10万円である。さらにHDDやメモリの増設を考えると20万コースだ。確か90年代中ごろに、僕が初めて買った98用の内臓HDDは400MB(←注、メガバイトです)で3万円ほどだったと記憶している。ハイエンドな環境でゲームを遊ぶのは、いつの時代も高くつくものなのだ。
もちろん、この話に対して「パソコンの用途はゲームだけではない」と非難されるかもしれない。でも、それはPS3だって「次世代DVDドライブ」という用途がある点で同じだ。そういう訳で、GAME Watchの「PS3=パソコン」説に対して、非常に僕は納得した。

つーわけで、わざわざ昔話までもちだして僕が何が言いたいのかというと、PS3とは「あなたはゲームのために、6万円出せますか?」との踏絵であるように、僕は思うのである。

んで、最初の問に戻る。
「果たしてPS3の価格は高いか?」 ― 繰り返しになるが、僕の答えは「わからない」である。
ただし、一つだけ言えるのは、「僕は発売日の11月11日にPS3を買うことはない」ということだ。理由は、現時点で遊びたいゲームが無いからだ。
しかし、PS3にはグランツーリスモやファイナルファンタジーの最新作のリリースが決定している。共に、多くのユーザーに支持されているタイトルだ。
果たして、次世代DVDプレイヤー兼ゲーム機に6万円を支払うことができる人間がどれほどいるのか?僕のPS3に対する興味は、これに尽きる。

もっとも、僕はPS3に対してあまり悲観的な見方はしていない。
例えば、日経ビジネスの記事では家庭用ゲーム市場に対して、「七分三分あるいは八分二分で、任天堂陣営が優位に立った」、「PS陣営は、一転して苦境に立たされることになった」 と断言している。

まず最初に、「ときどきでいいからマイクロソフトのことを思い出してあげてください」と言いたい(笑)
次に指摘したいのは、Wiiの当面の敵はPS3ではなく、全世界で累計生産出荷台数1億台を誇るPS2である点である。発売後一年で勝負が決まった、DSとPSPの携帯機市場のようにはいかないだろう。もっと、中・長期的なスパンでの戦略が問われるのは明らかだ。
確かに、任天堂・Wiiのコントローラーやバーチャルコンソールは斬新で魅力的だ。しかし、10年も市場に君臨するPS陣営をどれほど脅かすことができるのか?現時点では、全く予想がつかないのだ。

それこそXBOX360でも、外付けのHD-DVDドライブが発表された。据え置きの家庭用機に関しては、「次世代DVD規格の争い」という側面がある。HDテレビ普及の鍵である、地上デジタル放送への完全移行も2011年とまだ先の話である。

以上、とりとめなく次世代機について書いてみたが、僕の結論としては「どうせなら次世代機の価格が下がるまで、旧世代機やレトロゲームで遊ぼうぜ!」ということです。

…いいのか?こんなオチで(笑)


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コメント 5

こんにちは。
次世代機に関するレポートを読んで自分が抱いたイメージは
 PS3→家電
 Wii→新しい玩具
というものでした。家電と捉えればPS3の価格は妥当なのでしょうが、
正直ユーザー無視にもほどがあるような気が・・・。
(価格は勿論のこと、今後細かなバリエーションがあってもいいと
考えている点がどうも気になります)
自分はPS3にしろWiiにしろ自分が購入意欲をそそられるソフトが
発売されない限りは(現時点で発表されているラインナップを見た限りでは
全くそそられません。FF13?ふ~ん、という感じ)購入するつもりは
ないので、しばらくは動向を静観するつもりです。

>「どうせなら次世代機の価格が下がるまで、旧世代機やレトロゲームで遊ぼうぜ!」
全くもって同感であります(笑)
先日スカパーで放映している「ゲームセンターCX」の再放送をまとめて
見ていたら、無性にファミコンやスーファミのゲームがやりたくなってきました。
(自分は当時セガ派だったので持ってなかったのです)
ファミレーター(ファミコン互換機)買おうかな・・・。
先日購入したPC-8801本収録のゲームにもそろそろ手をつけようっと。
by (2006-05-12 23:16) 

loderun

こんにちわ。
PS3の複数モデル戦略は確かに問題ですね。ユーザーに「様子見」を起させるだけで、マイナス面が強すぎるように感じます。
ただし、記事には書きませんでしたが、WiiにHDMI出力が見送られた点に僕は注目します。ゲームにHD画質を求めるユーザー層って、実はまだまだ少ないんじゃないかと思うのです。
「FF最新作が遊べるなら、別にHD画質じゃなくてもいいよ」と考える人がどれくらい居るのか?まずは興味深いところです。

あと、88のゲーム集は、僕も手をつけてないですね。ゲームで遊ぶ時間が足りない…(苦笑)
by loderun (2006-05-13 20:14) 

お返事ありがとうございます。

>PS3の複数モデル戦略
自分のブログでも取り上げてみたのですが、ひょっとしたら
数種類のユーザーの存在をあらかじめ想定した上での
複数モデル戦略なのかな、と思えてきました。
(ゲーマーなら60GB、ライトユーザーなら20GB、という具合に。
ちょっと乱暴な考えかもしれませんが)
ただいずれにしてもやっぱり困惑してしまいますが。

>ゲームにHD画質を求めるユーザー層って、実はまだまだ少ないんじゃないかと思うのです
ぶっちゃけ自分は、それなりの画質であれば問題ない、というがさつな
考えを持っています。
クソゲーをHD画質でプレイしてもクソゲーのままですからね(笑)
by (2006-05-14 02:05) 

Aya

X箱360のN3はかなりバカゲーで楽しかったり。
人込みを見て「くっそー!ここでくにお君バリのジャイアントスイングやりてー!」って思った人は購入対象です(笑)
本気で360を買いそうになったのは秘密ですけど(笑)


PS3の個人的な回答は魅力的なソフトがモンスターハンター位しか無い事と価格、それに加えて現時点でのHDMIを備えるテレビ側の根本的な問題、ソニーがPS及びPS2で行ったサイレントアップデート及びメジャーアップデートの回数から購入意欲が根本的に沸かないハードですね。

ちなみにHDMI端子を備えるテレビ=最近のテレビになりますが・・・この最近のTVという問題がどうしようもないかと。
液晶TVで3rdをやったらフレーム単位の攻防が限り無く無理とか、プラズマTVでIIDXをやったら遅延の関係で判定がズレて全く得点が出ないとか。
ゲームに向いていないモニターでゲームをさせようという考え方の時点でどう考えてもRPG用の本体扱いです。
処理と映像がしっかり同期しているのなら検討候補ですけどね。

こういう点を考慮すると、全ての意味で速過ぎる仕様かもしれませんね。


購入しても最下位ランクを購入>HDDをPCショップで買ってフォーマットして認識させる、の手法を使います。
ちなみに即日バラしを検討させられたコンシューマーハードウェアは初めてですよ(笑)
by Aya (2006-05-15 17:56) 

loderun

>>マサCさん
PS3の複数モデル戦略ですが、20GBタイプは明らかに価格を下げるための苦肉の策なんですよね。本命はあくまで60GBタイプでしょう。別記事にも書きましたが、HDDは別売りにすればよかっただけだと思うのですが。
HDMIですが、薄型大型テレビが堅調な売れ行きを見せているものの、(ゲームファン以外の)一般層からして、まだまだHD画質に対しての意識は低いと思います。

>>Ayaさん
ああ、僕もPS3で魅力を感じるタイトルって、メタルギアソリッド3くらいですね。発売は2007年の予定。んで、一年後に完全版が出るでしょうから、PS3本体もそのころには安くなっているかなと(笑)
あと、ゲームの画面表示の遅延は、さすがに仕方ないですよねぇ。低速な頃のネット対戦みたいに、割り切るしかない?
by loderun (2006-05-15 21:17) 

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