SSブログ

20年目の邂逅 ― 「ウィザードリィ・モンスターズマニュアル」 (その1) [レトロゲーム]

いまさら説明不要かとも思うが『ウィザードリィ』は、『ウルティマ』、『ローグ』と並ぶコンピューターRPGの古典的作品だ。

第一作目の「狂王の試練場」のアメリカでのリリースは81年。対応機種がAppleⅡだったため、日本のパソコンゲーマーには垂涎の的であった。
その後85年に、フォア・チューンにより国産機版が発売。なんとNECのPC88および98、富士通のFM-7、シャープのX1と4機種同時リリースであった。

そんな『ウィザードリィ』だが、当時MSXユーザーであった僕には“憧れ”の存在だった。性能的に劣るMSXには、Wizの移植など望むべくもなかったからだ。
もっとも、85年と言えばMSXだって『ドラゴンスレイヤー』(ファルコム)、『ブラックオニキス』(BPS)や『リザード』(マイクロキャビン)などと有名なRPGが次々と移植されていた。Wizが無いからと言って、悲観する必要は全く無かった。
特に僕が熱狂したのがアクションRPGの名作『ハイドライド』なのだが、その話については別の機会に語りたい。

話を戻そう、『ウィザードリィ』だ。
そもそも、“剣と魔法と亜人種とモンスター”が織り成すファンタジーな世界観と言うものは、それ迄の日本では ― テーブルトークRPGやトールキン作品を知るコアなファンを除けば ― まだまだ一般的ではなかった。

転機が訪れたのは、やはり84年頃だろう。『ブラックオニキス』や『夢幻の心臓』(クリスタルソフト)といった国産RPGが登場した。ゲームブック「火吹き山の魔法使い」の日本での出版もこの年だ。
翌85年には『ザナドゥ』がリリース。ファンタジーRPGはもはや、PCゲームの一大ジャンルとしてユーザーに受け入れられていた。

そんな状況の中で登場した、元祖RPGの『ウィザードリィ』。その発売を受けて出版されたのが、記事タイトルに挙げた「ウィザードリィ・モンスターズマニュアル」だったのである。

(続く)


nice!(0)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ゲーム

nice! 0

コメント 5

がはく

ウィズといったら白い紙が必須でしたね。今みたいにオートマッピングなんてものないからひたすらに紙でマッピング。ひたすらマッピング。腕が悲鳴上げるまでマッピング。蘇生失敗して灰になってもマッピング。まさにマッピング地獄でしたね。まぁ、私はその前にキャラメイクで3,4時間時間かけたけど・・・。
ちなみに昔PCの「ウィザードリーコレクション」買ったのですが・・・まともに動かずにオークションで驚くほどに高値で売れましたよ。(買値以上)
さすがにウィズの人気ってすごいよね。
by がはく (2005-12-21 21:35) 

loderun

「狂王の試練場」については、僕は攻略本片手にプレイしてしまいましたね。ヌルい?(苦笑) 「ウィザードリーコレクション」はレアソフトですね。現行のPCで旧作をプレイするにはエミュレーター以外だと、これしか方法がありませんからね。正直、売ってしまったのはもったいない気がします。
by loderun (2005-12-23 16:12) 

kasokage

『ハイドライド』の記事、期待しております!
by kasokage (2005-12-24 01:02) 

おーしゃん

いやいや、必須は方眼用紙でしょ。(笑)
Knight of Diamondsでは完璧なマップを作った覚えがあるなぁ。
あ、Heart of the Maelstromもか。
ホント、いいゲームでした。
RPGの元祖にして、RPGという言葉を忠実に守ったソフトでもありますなぁ。

・・・ゆえに最近のウィズはなんとも・・・。
by おーしゃん (2005-12-24 23:47) 

loderun

>>kasokageさん
おっと、リクエストが来ましたか(笑)
でも、普通にゲーム紹介をするだけでは捻りが無いので、ちょっとネタを思案中です。

>>柾木神威さん
正直、マッピング作業は僕には性格的に合わなかったんです。いや、ホントにヌルいWizファンだと自分でも思います(笑)
もっとも僕の場合は、Wizをプレイする以前から、山下章氏の「チャレンジ!パソコンRPG&AVG」なんか読んでいたので、攻略手順を知ってしまっていたことも理由の一つですね。
by loderun (2005-12-25 18:58) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。