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米国アーケードゲームマニアの優雅な生活 [レトロゲーム]

COLLECTING
○自宅の地下室をゲームセンターに

 自分の家にアーケードゲーム機がそろっていれば、町のゲームセンターなんかいらない。近ごろは、1980年代のゲーム機がコレクターの間でブームを呼んでいる。「毎日、何かしらゲームを楽しんでいる」と言うのは、自宅の地下室に17台の大型ゲーム機をそろえているピート・ワンコ(36)だ。
 あなたも1台欲しくなったら、コイン式ゲーム機を網羅したデータベースをチェックしよう(http://www.klov.com)。写真つきで懐かしのゲーム機を紹介している。
 ギャラガとミズ・パックマンを1台にしたもの(2875ドル~、http://www.bmigaming.com)など、懐かしいゲームの復刻マシンも出ているが、ねらうならやはり中古マシン。1989年製造のティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルの大型ゲーム機なら、1695ドルだ(http://www.vintagearcade.net.)。
 現物を見ないで買うなら、保証書つきのものにすること。傷がついていれば価値は下がる。それから、マシン本体は安くても運送費がかかることをお忘れなく。

以上、ニューズウィーク日本版05年7月27日号より。
3ヶ月前の記事をいまさら紹介するのは遅いかもしれないけど、当blogとしては無視できないトピックですね。

以前にも書いたように、最近アメリカでは自宅にレトロアーケードゲームを集めた娯楽室を作る人が増えている。
事実、ナムコが発売した復刻版アーケード、「Ms. PacMan/Galaga」や、「DONKEY KONG」は個人向けにかなりの数が売れているようだ。また、中古機の売上も増加傾向にあると聞く。
米国ではレトロアーケードの個人所有が“静かなブーム”なのだ。
(参考記事)
ダーツブームで考えたこと (米国ゲーム事情)

まあ、アメリカの富裕層となると自宅にビリヤード台やダーツルームがあったりする訳で、アーケードゲームを1、2台くらい設置するのは余裕なのだろう。日本との住環境の差を感じさせる話だ。
しかし、冒頭のニューズウィークの記事にあるように、17台もゲーム機を所有しているとなると話は全く異なる。アップライト筐体が17台!?


という訳で、今回是非とも紹介したいのが、Video Arcade Preservation Society (VAPS)だ。当blogではお馴染みのビデオアーケードのオンラインデータベース、KLOVの連携サイトでもある。
Video Arcade Preservation Societyとは、日本語で「業務用ビデオゲーム保存協会」を意味する。会員数774人、会員全体での所有タイトルはのべ1万9千本に達する。
実はVAPSは全米最大の、「アーケードゲームコレクター」の団体なのだ。
Video Arcade Preservation Society (VAPS)

アメリカのビデオアーケード文化を語る上で外せないのが、筐体の形状とその特殊性だ。
基本的に“座ってプレイ”する日本と異なり、アメリカのアーケードゲームはスタンディング・スタイルが基本である。(テーブルタイプも無い訳ではないが、生産数は圧倒的に少ない)
アメリカで一般的な、高さ約1.8メートル程の縦長のゲーム筐体は「アップライト・キャビネット」と呼ばれる。日本でも初期のビデオゲームで使用されていたが、現在では「ビートマニア」やガンシューティング等の特殊なゲーム用でしか見ることはできない。

日本のアーケードゲームの大半は、汎用筐体が使用されてきた。平たく言うと、“筐体を使い回している”ということだ。
新しいゲームを導入する場合には内部のPCBを交換し、インストラクションカードを差し替え、場合によってはコントロールパネルのボタンの数を変更するだけである。

これに対して、アメリカのアップライト・キャビネットは極めてデザイン性が高い。
例えば「ゼビウス」の筐体を見てもらうとわかるが、マーキー(筐体上部のパネル)、ベゼル(画面周り)、コントロールパネルサイドアートなど、ゲーム独自のイラストで飾られている。実はアメリカのアップライト・キャビネットは、ゲームをリリースする毎に新しく作られる専用筐体が多いのだ。

以上の経緯から、アメリカのゲームファン達がアーケードゲームを買い求めようとする場合、PCBのみならずオリジナルの筐体に強いこだわりを見せる理由が判るかと思う。彼らにとってアーケードゲームと筐体とは、不可分な関係にあるのだ。
例えばVAPSの統計のページを見てみると、最も多くの会員が所有しているゲームは「ミズ・パックマン」の179人である。そして、この中の実に79パーセント(141人)がオリジナル筐体として所有している。

その上、会員情報を見るとオリジナル筐体を10台以上も所有している人間は、ざらに居ることがよく判る。VAPSの中で、最多のオリジナル筐体のオーナーはメリーランド州在住のTom Szymanski氏である。なんと彼は、実に160台(!)ものビデオアーケードをオリジナル筐体で所有していると言うのだ。
さすがに全てのゲーム筐体を常に自宅で稼動させているの訳ではないのだろう。しかし、それらを管理する手間だけでも大変ではないかと心配してしまう。


という訳で、あまりに豪快な海外のアーケードコレクターの状況。
彼らに習って、僕も是非ともパックマン生誕25周年記念の「Pac-Man 25th Anniversary model」を自宅に設置したいなぁと思ったりもします。
もっとも、部屋の大きさとか騒音対策以前に、本体代+輸送費を考えると50万円は下らないことから、実現は到底ムリだと一瞬で悟りました(笑)

ところで、こういったレトロアーケードのコレクターさん。日本でも当然存在するわけで、ネット上でもいくつかサイトを見出すことができます。
ですが、アメリカのVAPSのようにコレクター間で情報を共有し、繋がりを持つような活動はあまりなされていないようです。
外野の無責任な意見と言われてしまってはそれまでなのですが、"ビデオゲーム第二の故郷”である我が国でも、ユーザーの側からアーケードゲームを後世に残していく様な運動が興ってくれればと個人的に思いました。


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