『機動戦士ガンダム』のコックピットとアート作品と短歌 [Gundam]
○連邦の新型に乗ってきました (from IT Media)
今回はガンダムネタ3連発!
まずは、千葉県松戸市のバンダイミュージアムでの新企画、「V作戦 コックピット・リプロダクション」のリポートだ。
アニメ版『機動戦士ガンダム』の設定を元に、ガンダムのコックピットを忠実に再現。実際に"搭乗”することもできる。
「気分はすでに、シャア少佐のお供でサイド7に侵入した新兵のようだ」 だとか、「すごい。5倍以上のエネルギーゲインがある…」 だとか、単なる取材とは思えなライターのはしゃぎっぷりにウケたのだが、誰かと思えばLAND WALKERの記事を書いた人と同じかよ(笑)
一方、「西」のガンダムファンの人には、大阪で開催されているユニークな展覧会をご紹介したい。
○ガンダムにおける「戦争」、「進化」そして「生命」――「GUNDAM―来たるべき未来のために―」開催 (from IT Media)
大阪・南港のサントリーミュージアム[天保山]にて7月15日より8月31日まで開催。
『機動戦士ガンダム』をテーマにしたアート作品が一堂に会した展覧会である。
(前略)『機動戦士ガンダム』は、日本ではじめて人と人の諍いとして「戦争」を描いたアニメ作品であり、「ニュータイプ」、「モビルスーツ」という知性や身体の拡張を描いた人間の「進化」の物語でした。また宇宙世紀の自然環境や、人類の知性が時をも支配するという、新たな「生命」のモデルを提示しています。
『ガンダム』を見て育った世代は現在、学校で、家庭で、職場で、未来を切り拓くべく活躍していることでしょう。そしてその子供たちもまた、新しいガンダムの物語に触れています。『ガンダム』は私たちに何を伝えてくれたのでしょうか。
この展覧会は、ガンダム世代のキュレーター、アーティスト、クリエーターの感性を通じ、『機動戦士ガンダム』に描かれていた「戦争」、「進化」、「生命」、そして同アニメが巻き起こした「文化現象」をキーワードに、そこに内包されたメッセージを読み解く試みです。
これはわたしたちにとって、来たるべき未来のための展覧会なのです。
以上、「ガンダム展」公式WEBサイト内の「ガンダム展とは?」より。
まあ、大仰な開催趣旨はともかくとして、「1/1 コア・ファイター」は僕も見てみたいですね。
という訳で、『ガンダム』と聞いては黙っておれない重度のガンダムファンの人や、変わったデートスポットを探しているカップルは、是非とも足を運んでみてはどうだろうか?
ちなみに、大阪・南港のサントリーミュージアムのお隣には「海遊館」がある。巨大ジンベエザメや、水中を優雅に泳ぐペンギンは何度見ても飽きません。関西の人にはいまさら紹介するまでもない有名な場所だと思うけど、一応おすすめしておきます。
最後に蛇足かもしれませんが、『ガンダム』が描いた「戦争」に関連するということで、タイムリーなことにexciteニュースでこんな記事を見つけました。
○農道にぽつんと建つ「ガンダム石碑」の謎
長野県の短歌の愛好家の方の歌を刻んだ石碑の中に、ガンダムを織り込んだものがあるそうです。詠み人は市村かくさんという方(既に故人)。
ガンダムの テレビに見入る 児は六才
戦死とは何ぞ 我に問いたり
…深い。
戦中世代のおばあちゃんと、『ガンダム』でしか戦争を識らない子供との対話を描いたこの短歌。非常に秀逸だと思います。
今年で戦後60年。『戦争はファッション』と放言したと聞く、どこかの監督さんはこの歌をどう思うでしょうか?
(関連記事)
○IT Mediaの「ランド・ウォーカー」の記事が面白すぎる件
戦争はファッションですか。
流石、ドル箱監督は言うことが違いますね!!
そんなにお洒落が好きなら、イラク市内、病院巡りの旅でもされたらいかがですかね。
その「お洒落」の為に、未だなお、劣化ウラン弾の後遺症と闘う人達の姿が見れますよ。
イラクの罪無き人々に、一刻でも早い平穏が訪れることを祈ります。
http://s-hirasawa.com/nowar/nowar.htm
by おーしゃん (2005-07-17 20:07)
TBどうもです。柾木さんのblogの記事のほうも読ませてもらいました。
福田監督の元の発言は03年のもので、僕は比較的最近知りました。てっきり柾木さんならご存知かと思っていましたが。
短歌の例のように、子供が見るようなアニメで「戦争」を描くことには非常に大きな責任が伴うことを、福田氏には理解して欲しいものです。
by loderun (2005-07-18 23:10)